EMIDAS magazine
建築材表面加工に参入 ケディカが事業拡大(日刊工業新聞2008年4月18日)
ケディカ(仙台市泉区、三浦修市社長、022・777・1351)は、建築資材などの大型の表面処理加工事業に着手した。本社工場敷地内に大物材料の表面処理を行うための新工場棟を建設。自動車部品や電子部品などのメッキ加工で培ってきた技術を活用して事業を拡大する。また今後、宮城県内に自動車や半導体関連の大型工場建設が相次ぐことを受け、受注に備える。将来的に建築資材関係で年3億円の売り上げを目指す。
新工場は延べ床面積約900平方メートルに、大型表面処理装置を1台導入、アルミニウムや銅など大物材料のメッキ加工を行う。工場は、シアンや六価クロムなどの有害物質を出さない環境配慮型の設計とした。
三浦社長は「当社の技術力を生かして重厚長大分野の仕事も手掛けていきたい。できるだけバラエティーに事業展開することで、経営のバランスを取っていきたい」と話している。同社は素材から超精密材料まで、幅広い表面処理を手掛けている。
ケディカ 生産能力月最大70トン 仙台・泉新工場稼動 電線代替資材めっき(河北新報2008年02月15日)
表面処理加工のケディカ(仙台市)の新しいめっき工場が泉区に完成し、操業を始めた。
大型建築物で電線の代わりに使われる資材バスダクトをめっき加工する。銅、スズを用い、有害な鉛は使用しない。
工場は2007年12月、泉パークタウン工業流通団地の本社敷地内に建設された。床面積900平方メートルで、投資額は2億6000万円。バスダクト製造最大手の共同カイテック(東京)から大量に受注したことに対応した。
バスダクトの資材はYKKAP東北事業所(大崎市)から納入。めっき加工後、カイテック神奈川技術センター(神奈川県大和市)に回し、切断、プレス加工して製品化する。将来的には、めっき後の加工も宮城県の企業に委託する方針だ。
バスダクトはアルミ、銅製の板型の資材で、従来のケーブル配線に比べ電磁波の発生が格段に減り、建物内のコンピューターの誤作動を招きにくい。耐火性、耐震性にも優れ、リサイクルも容易。めっきすることによって導電性が上がる。
宮城県は自動車、半導体製造装置工場、外資系ホテルの建設を控え、バスダクトの需要が高まっている。ケディカは自動車、半導体、電子の三部品の表面加工処理を主力事業にしており、バスダクトめっきを第4の柱にする。
すそ野の力 クロムめっき技術に強み ケディカ 企業の東北進出に乗る(日経産業新聞2007年10月12日)
仙台市泉区。市中心部と結ぶ地下鉄の終点から車で15分走ると、ベッドタウンとして開発されたニュータウンの一角にある工業団地が見えてくる。ケディカ(仙台市)はこの泉パークウン内に1986年に工場を建設した、東北随一の総合力を持つ表面処理メーカーだ。97年のトヨタ自動車の東北進出をきっかけに、自動車向け事業を本格化させた。
ケディカの手掛けるめっきなどの表面処理の種類は30弱に上り、対象となる素材も鉄からセラミックまで20を超える。かつては半導体向けが半数を超えていたがここ5年で自動車向けが伸長。現在は自動車と半導体、電子部品向けで三割ずつを占める。
現在の自動車事業の主力はホンダ系部品メーカーである日信工業向けのブレーキピストン部品用クロムめっきだ。硬度や耐食性、耐磨耗性を高める効果がある。めっき液は外部から購入するため差別化は難しいが、治具の形状などで品質に差がつくという。
特にクロムは均一にめっきするのが非常に難しく、材料との接点のバランスを上手に取れるかで仕上がりが左右される。ケディカはこの「ノウハウの固まり」(三浦修市社長)である治具を社内で設計、改良を重ねてきた。国家資格であるめっき技能士は現在40人。超難関の特級保持者も3人おり、全国的にみてもこれだけの技能士を抱えるメーカーは少ないという。
ケディカは三浦修市社長の父、忠雄氏が創業。名古屋のメーカーのめっき部門に就職した忠雄氏が、まだものづくりの発展していなかった地元・仙台に戻りめっき工場を開いた。創業当初はリヤカーや自転車のめっきなどを手掛けた。
自動車向けを大きく伸ばす契機となったのは97年のトヨタ自動車東北(宮城県大和町)の設立。「トヨタが地元でショックアブソーバー用部品向けクロムめっきができる企業を探している」との知らせがあり、ケディカは手を挙げた。結果は落選だったが三浦社長はあきらめず、仲介の商社に「設備投資はするし、リスクも自分で取るからやらせて欲しい」と掛け合った。
計70人のトヨタ関係者が訪れ、経営内容や工場など「隅から隅までチェックを受けた」(三浦社長)。5年を経て採用が決まった。通常は廃棄処理するミストを回収して再利用する装置など環境対策の整備などに数千万円、機械加工設備などで1億2千万円を投資し、02年春に量産を始めた。
だが3年後、ケディカが手掛ける部品の対象車種が別工場に生産移管されることに。「リスクを取るといって始めた以上、仕方ないと腹をくくった」(三浦社長)。設備を活用できる別の受注先を探した。
そこに舞いんだのが日信工業の仕事で、プレゼンなどを経てわずか6ヶ月で採用が決定。トヨタ向けは今では補修品だけになったが「環境対応、技術などでお墨付きを得た事実は大きかった」と三浦社長。社員の自信にもなったという。
めっき技術もライフサイクルが短命化しており、単純な技術ならば海外展開が簡単にできてしまうなど経営環境は厳しさを増している。ケディカは2010年度を最終年度とする第四次中期経営計画を推進中で、経営強化、国際化、技術力、人事制度を四つの柱にさらなる成長を目指す。(児玉小百合)
ケディカ HDD部品にメッキ処理 日系企業向け 来月、フィリピン工場で(日刊工業新聞2006年9月19日 )
【仙台】ケディカ(仙台市泉区、三浦修市社長・022・777・1351)は、フィリピン工場(セント・トーマス市)で、10月からハードディスクドライブ(HDD)部品へのメッキ処理を始める。現地日系メーカーのニーズに対応するためで、このほど1億1000万円をかけ、同工場を増強した。07年12月期に1億2000万円の売り上げを目指す。
増強部分の延べ床面積は約1375平方メートル。新たにアルミニウム用と銅・鉄用のメッキ装置などを導入したことで、HDDのベースやヘッドの周辺部分などへメッキ処理を行う。これにより同工場全体の延べ床面積は2746平方メートルとなった。
HDD部品はメッキが付きにくいアルミニウムを含むため、処理が難しいと言われている。さらにメッキの膜厚が1マイクロ-2マイクロメートルと、高精度の加工も要求される。同社では現地日系メーカーからの需要の高まりに加え、アルミニウムへのメッキ技術をはじめとした精密部品への表面処理技術を持つことから、HDD部品への処理も行うことにした。
フィリピン工場は電子部品メーカーが多数進出しているのを受け、04年に稼動。主に集積回路(IC)リードフレームへの鉛フリーメッキや発光ダイオード(LED)への銀メッキなどを手掛けている。
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