導入メリット/技術区分 : コストダウン 納期短縮 品質向上 金属プレス加工 溶接
内部に電子基板を取り付けるある金属ケースの製品がありました。
この製品の工程は
①アルミの板材から単発プレスでケースの形状に加工
②ディスペンサでケースの四方に目止め用の高粘度の樹脂を塗布
③乾燥炉で予備乾燥
④内部に基板を入れ、ガラス繊維の入った低粘度のウレタン樹脂を充填
⑤本乾燥・硬化─
という工程を踏んでおり、目止めのための②樹脂の塗布と③予備乾燥で工数が膨らんでしまい、コスト高の要因になっていることが課題で、お客様から『①塑性加工だけで、水漏れのないケー
スを一発でつくれないか』と相談されたことが開発のきっかけでした。
打ち抜き→曲げ・カシメの2工程で深さ75㎜までのケース成形と水漏れ防止処理が同時に行えるた
め、目止めの処理が不要で、大幅なコストダウンと納期短縮が可能となる。溶接も不要のため、熱影響による歪みも皆無。また、プレス角絞り加工と同等の「あらゆる液体が漏れない」という機能をもちながら、絞り加工よりも工数が少なく、角Rも小さくできる。さらに、側面部のシゴキキズも
発生しないため表面の仕上げも不要で、表面処理鋼板など母材の特性をそのまま活かせる。
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