内山社長はじめ、全社で長年積み重ねてこられたアイデアが詰まった現場を見学させて頂きました。
創業82年となる(株)内山精工様では、長年に渡り、5S活動、改善活動を継続してこられました。
5Sのレベルをより進化させたのは2006年に行った『5S診断表』の見直しと仕組みの変更でした。以前の診断表では次の改善へとうまく繋がっておらず、診断自体をより意義のあるものにしようと内山社長が先陣を切って、どのようにすれば活性化されるか?社員の皆さんと一緒に考えました。各部署の5Sレベルを明確にする!妥協しない!徹底的にやる!そして正常か異常かが見てわかるように『目で見る管理』『見える化』をテーマに取り組んできました。また、『ルールを決めても守るのは人であり、維持継続するには躾が重要』との思いから、診断表の最初に
◆挨拶は元気よく行う
◆ラジオ体操を毎日行う
など、躾の項目を持ってきました。
また、今では定着化しつつある改善活動(5S活動も含む)に於いてもマンネリ化を防ぐ為に、他社との定期的な5S交流会や改善提案制度の制定など現在もなお、工夫を凝らして活動されてらっしゃいます。
5S診断に於いて、基準をしっかり定め、見える化することで、全員が共通認識を持って取り組んでおられます。
作業を開始するにあたって、毎回工具や必要な書類等を探していては、作業効率が下がる一方。内山精工様では、全てが定位置化、使用中の物にも表示を付けて誰が見ても分かる仕組みを定着させてこられました。
内山精工様では、従来の物が使いにくい、効率が悪い・・・と感じる物に関しては、皆さんのアイデアで自社で制作してみよう!のチャレンジ精神が飛び交っています。なるべく自社にある素材を応用する等、豊富な皆さんのアイデアから制作された各備品の完成度はとてつもなく高すぎて驚きです!
内山精工様では左写真のスローガンを元に、全社員の皆さんが「効率的かつ安全で働きやすい職場作りの為に」工夫を凝らし、改善を繰り返し、一つずつ積み重ねてこられました。工場内は、社員の皆さんのアイデアが詰まっており、その小さなアイデアが全社への効率UPに繋がっています。内山社長はスローガンにある「会社の内は、宝の山だ」の宝とは、『社員一人一人の成長であり、ムダの排除です。これらを実現しようとする努力が全て宝に変わる』とおっしゃいます。社員の皆さんから出た意見やアイデアに関しては「とにかくまずやってみる」を大事にし、より良いアイデアが活性化されるような環境を大切にされておられます。
改善提案は月間40件程提出され、実施率は70%~80%を維持されています。「躾」に重点を置き、明るい挨拶から始まり、社員の皆さんのアイデアの創出、実施、検証を繰り返し積み重ねてこられた内山精工様には、社員の皆さんの笑顔と、更なる安全で快適な職場作りを目指す皆さんの熱意の「宝」の山であると社内の細部から伝わってきました。