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フッ素ゴムの抜き勾配について
2023/10/18 13:32
- フッ素ゴムの抜き勾配について解説します。収縮率や軟らかさから抜き勾配は不要とされていましたが、フッ素ゴムではメーカーから抜き勾配2°の要望があります。過去の経験では抜き勾配0でも問題はなかったのですが、フッ素ゴムは他のゴムと異なり離型が難しい特徴があります。
- フッ素ゴムの抜き勾配について考えてみましょう。通常、厚み2ミリ程度のガスケットでは抜き勾配は必要ありませんが、今回はフッ素ゴムの成形品で抜き勾配2°の要望があります。しかしながら、過去の経験では抜き勾配0でも問題はありませんでした。フッ素ゴムは他のゴムと比べて離型が難しいという特性があります。
- フッ素ゴムの抜き勾配について解説します。一般的には厚み2ミリ程度のガスケットでは抜き勾配はいらないとされていますが、今回はフッ素ゴムの成形品で抜き勾配2°の要望があります。過去の経験では抜き勾配0でも問題はありませんでしたが、フッ素ゴムは他のゴムと異なり離型が難しい特性があります。どのような要素が関係しているのでしょうか。
フッ素ゴムの抜き勾配について
2011/09/12 11:31
ゴムは収縮率が大きく、かつ軟らかいので厚み2ミリ程度のガスケットでは通常抜き勾配は不要と考えていました。
今回フッ素ゴムの成形品でメーカーより抜き勾配2°の要望がありました。
過去、NBRやEPDMで同種のガスケットを購入していますが、特に抜き勾配0で不具合は発生していません。
今回品は用途上できるだけ抜き勾配はつけたくないのですが、フッ素ゴムは他のゴムの比べ離型し難いといった特別の要素があるのでしょうか。
ご知見をいただきたくよろしくお願いいたします。
回答 (2件中 1~2件目)
2mmの抜き勾配2°なら片側 0.07
僅かなものですナ。トムソン型で板から抜いても、それぐらい付くかもしれない。
ゴム成形一般には、抜き勾配よりも逆の無理抜きが珍しくない。
フッ素ゴムだけの要因なら、考えられるのは発生ガスによる型の腐蝕。
?フッ素ゴム フッ酸?で検索すると、デュポンの文献が掛かりました。
バイトン フッ素ゴム配合物の加硫時に生成する揮発性成分の分析
http://www.dupontelastomers.com/Japanese/Products/viton/Viton-by-ProductatCuring.pdf
http://www.dupontelastomers.com/Japanese/Products/viton/Viton_A-61209_Nov05.pdf
やはりフッ酸ガスが発生している。
フッ酸(HF フッ化水素)とは
http://www.ueki.co.jp/product/handotai_gas09.html
極めて反応性に富み、種々の化合物と活発に反応する・・・・
金属材料では水素よりイオン化傾向の大きい金属は容易に侵されるが、アルミニウム・
マグネシウム・鉄・ニッケルでは反応生成物のフッ化物が保護膜となるため、銅や貴金属
とともに耐食材料として使用されている。
常温では一般に軟鉄が使用され銅及びニッケル合金のモネル・インコネルが装置材料として
用いられている。
少し判りにくいが、金属で真っ向勝負できるのはデュポン文献でもプラチナなど貴金属だけ。常温なら鉄・ニッケルでも表面に保護膜ができるので反応が進まないが、成形温度ならヤバイ?
型をプラチナめっき(膜厚要)するのは高いから、腐蝕してグチャグチャになるのを覚悟しつつ成形する故に、抜きテーパを付けたがっているのではないか?
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一概に“フッ素ゴム”と言っても、種類があり硬度も異なります。
その辺りを確認すると、観えてきませんか?
若しくは、(身体に良くない/腐食性)ガス抜き関連が寄与しているか?
種類:補足説明 になっていなかったようで、補足説明の要求でした。
さて、
≻ 過去、NBRやEPDMで同種のガスケットを購入していますが、特に抜き勾配0で不具合は
≻ 発生していません。
で、何故POの記述が出てきますか?
また、
≻ ゴムは収縮率が大きく、かつ軟らかい(弾性率)ので厚み2ミリ程度のガスケットでは
≻ 通常抜き勾配は不要と考えていました。
の記述なら、NBRやEPDMの軟らかいゴム類は、収縮率より弾性率で抜き易いと考えます。
以上から、NBRやEPDMの軟らかいゴム類より、収縮率や弾性率が小さいからか、
ガス抜き?かと考察しました。
簡単に弾性率が大きいので抜き勾配がなくても抜ける。
弾性率が小さいPO類は、安全を考慮して抜き勾配を付ける。
単純に考察しました。
お礼
2011/09/12 13:22
ご回答ありがとうございます。
フッ素ゴムは三元系のPO加硫で硬さ70です。
ポリオールに比べると伸びも大きく弾性率も低いと思います。
ということであまり観えてきません。
PO加硫を出したのは、ポリオール加硫ではフッ酸のため受酸剤が必要ですがPO加硫では基本的にその必要がないので腐食性ガスはあまり考慮しなくてよいのではないかとの考えより記述しました。
NBRやEPDMは自分で成形したことがあるので感覚的にわかるのですが、フッ素は自分で扱ったことがないため、hottearが低いのでアンダーカットには弱いだろうなくらいしか思い浮かびません。通常の薄物平パッキンに抜き勾配が
必要とはどうしても結びつかないので、経験者の知見をいただきたく投稿した次第です。