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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:80kg級ハイテン材亀裂対策)

80kg級ハイテン材亀裂対策

2023/10/19 05:44

このQ&Aのポイント
  • 780ハイテン材のプレス加工による亀裂問題について
  • 加工後の亀裂発生現象の原因と対処方法について
  • 製品への残留応力が亀裂発生の原因である可能性がある
※ 以下は、質問の原文です

80kg級ハイテン材亀裂対策

2013/04/05 09:34

現在、780ハイテン材をプレス加工しておりますが、加工後の亀裂に困っております。
加工直後には亀裂は見られませんが、1日製品を停滞すると亀裂が発生する現象が起きております。
製品へ残留応力が残っているのでしょうか。
対処方法等をご存知の方がおられませんか。

回答 (2件中 1~2件目)

2013/04/05 16:26
回答No.2

Q1:冷間プレスのため、後工程で熱処理はできません。
   やはり700℃以上に上げないとダメでしょうか。
A1:後工程で出来ないという意味がわかりません。
  中間焼鈍は、冷間加工の途中で熱処理屋に出して焼き鈍してもらいます。
  この場合は完成品ですから、これから熱処理屋に外注して焼鈍して
  もらうという意味で書いたつもりでしたが・・・。
   400℃以下の焼き鈍しでも、若干の効果は認められます。
   400℃~600℃の間は脆性が出てきますので、この温度領域は避けます。  従って、A3点以上780℃になります。 
  
Q2:金型にヒーター等を組み込む際に市販品ってございますか。
A2:ワーク、金型の大きさがわかりませんが、市販の棒ヒーターを
   ダイ又はバッキングプレート、ダイホルダー等に深穴を空けて
   埋め込みます。100mmぐらいから500mm以上まで標準であります。
   テスト的には、ゴムのプレートのヒーターが市販されていますので
   これを挟んだらいかがでしょう。
   連続で絞らないなら、ポンチの冷却は不要です。液体窒素や
   ドライアイスを入れるポケットを作っても十分冷やせます。
   
   金型は、加工が始まれば、どんどん加熱され、変態量は少なく
   なります。
   従って、加工開始から10個程度が割れるということも考えられ
  ます。 安い部品なら10個は不良にするという管理もできます。
   金型の温度を電子式の温度計で、十分に管理して行ってください。 

※温度と材料特性について
    ハイテンもSUS鋼も50℃付近で、伸び率は大きくなり成形性
   が良くなります。逆に引張強さは低温ほど高くなり、高温になる
   ほど落ちます。
    780HTの適温はわかりませんが、100℃以上でしょう。
    逆に高すぎると、加工誘起変態が完全に停止する温度があり、
   急激に深絞り性が落ちてきます。     
    参考までに、SUS304はわずか40℃で、変態は抑制できた例が
   あります。
   
   
  

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2013/04/05 13:52
回答No.1

1.原因
(1)ハイテンの典型的な時効割れ現象です。
「時効割れ」「温間絞り」につえいては、以前に”過去ログ”に書いてありますので、それを読んでください。この回答では省略します。
 時効割れは、そもそもオーステナイト系ステンレス鋼(ArSUS鋼)とハイテン(HT鋼)ぐらいしか起きない遅れ破壊現象です。
 ArSUS鋼もHT鋼もオーステナイト組織から変態誘起塑性現象(TRIP)によりマルテンサイトへ変態し、大きな変形量を生み出すかわりに、大きな残留応力も発生し、その歪みにより遅れ破壊がおきます。
(2)発生のメカニズム
 時効割れは、鋼中の組織変化FCC→BCC(オーステナイト→マルテンサイト)により体積膨張による応力の発生、割れの発生となりますが、原因はそれだけではありません。
 もう一つが水素による影響があります。すなわち結晶粒界付近に水素が集積し分子化することが、応力を高める原因になります。
 絞り油、脱脂、防銹油、めっき、塗装の全ての工程で促進させます。
 特に絞り油、防銹油が、促進の原因になります。

2.対策
(1)応力除去
?熱処理による残留応力除去
 ハイテンの場合、A3点以上の温度(780~820℃)以上の温度からの急冷、350℃からの焼戻しで、応力除去が可能です。
 しかし、この方法では、熱歪みや表面の酸化の問題がありますが、現品を生かすのは、この熱処理しかありません。
 
?温間絞りによる応力発生防止
 金型にヒーターなどを組み込み、変態抑制による応力の発生防止と残留オーステナイト量を増加させることにより抑制する。
 以上2つが考えられます。

3.温間絞りの温度
(1)恒久対策 
 ダイ、ブランクホルダーを100~200℃に加熱、パンチ側を常温~-20℃に冷却できるように金型を改造する。
(2)緊急対策(実験)
 ゴムヒーターやアルミヒータを、ダイ、ブランクホルダー間に挟み、1晩加熱して100℃ぐらいに金型を暖めてから絞ってみてください。これで、割れは止まるはずです。
 材料を高温しても出来ると誤解する方がいますができません。金型が冷えていると高い温度で、絞ることができません。必ずダイ、を加熱してください。

補足

2013/04/05 14:19

ご回答有難うございます。
冷間プレスのため、後工程で熱処理はできません。
金型にヒーター等を組み込む際に市販品ってございますか。
やはり700℃以上に上げないとダメでしょうか。

質問者

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