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4線抵抗膜方式タッチパネルの弱点
2023/10/19 05:27
- 4線抵抗膜方式タッチパネルの右端のITOが破損して位置ズレが生じる
- 問題は部品の不具合ではなく、強い摺動荷重やペン圧が原因である可能性がある
- 市場のユーザーが強い荷重をかけてITOを破損した可能性がある
4線抵抗膜方式タッチパネルの弱点
2013/05/20 18:42
4線抵抗膜方式タッチパネルのActive areaの右端をペンで摺動すると、ITOが右側フレーム附近で破損して、検出位置の位置ズレが発生してます。
市場に出荷してからすぐこの問題が発生して複数返品されているため、寿命による不具合とは考えられません。
部品メーカーに検証してもらっても、規定摺動荷重で規定回数の摺動試験を行っても問題がないため、部品の不具合とも考えにくいです。
もともと抵抗膜方式タッチパネルは強い摺動荷重を加えると、破損しやすいので市場のユーザーが強い荷重をかけてITOを破損したと考えるのが事前かと思いますが、他に何か要因はないでしょうか?また、ペン圧に関して、一般に人がボールペンで紙に文字を書くときの荷重がどれぐらいかを調べることが出来るサイトをご存知の方は教えて戴けませんか?
回答 (1件中 1~1件目)
その製品のスペーサー構造はどうなってます?
端っこが弱いのは力学的に当たり前な気がします。
(規定摺動荷重はスタイラス仮定の試験になっていますか?)
あとペン圧は単体で考えても仕方ないですよ
検出感度やソフトウェアの立ち上がりが鈍いと
使用者は筆圧が足りないと思って強く加減します。
また紙と違って挙を置く場所が違うので
かなりマージン見た設計にしないと劣化を繰り返します。
駅とかで反応の悪いタッチパネルが軒並み死んでるのは
ファームのレスポンスが悪い→押圧拡大→パネル劣化
のフィードバックに陥っているからです。
指押しとスタイラスでは想定される荷重直径が違います。
指押しだと3~5mmφ、スタイラスだと~1mmφ程度になります。
殆ど爪押し想定に近いです。
ガラスの端では片持ち構造に近い形で変位が大きいこと
外縁部構造のためその部分だけ応力集中が心配される事
外縁部構造のための加工処理によるITO膜の熱履歴などがあること
などがあるので、まずは
不良パネルのどこで断線が起こっているかを追いかける
想定した故障起因で再発試験をする。
>市場に出荷してからすぐこの問題が発生して複数返品されている
ような不良率ならば、ある程度の再現性はありますよ。
どのような接続構造をとられているか判りませんが
不良が左右端だけに出て上下端には出ないとか、
四隅にだけ出るとかの特徴を調べてみるべきだと思います。
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お礼
2013/05/20 21:41
早速のアドバイス有り難うございます。
スペーサー構造につきましてはタッチパネルメーカーの助言を
受けながら設計しているため問題無いと持っています。
すみません、『スタイラス仮定の試験』とはどの様な試験でしょうか?
ペン圧の件は、おっしゃるとおりだと思います。
また組み立て工程でITOを劣化させる方法が無いかも確認していますが、タッチパネルを取り付けて固定するだけの工程でITOを劣化させる様なダメージはかからないと思っております。
本当に詳しいご説明有り難うございました。