このQ&Aは役に立ちましたか?
超音波洗浄における間接洗浄に用いる容器の材質について
2023/10/19 02:45
- 超音波洗浄機の概要は、外槽に水を入れて、内槽に有機溶剤を入れる、2槽式の間接洗浄方法です。
- 有機溶剤を入れる容器の材質によってキャビテーション発生量が異なります。
- SS400(耐有機溶剤コーティング済)、SUS304、ガラスの順にキャビテーション発生量が多くなります。透過率も各材質ごとに異なります。
超音波洗浄における間接洗浄に用いる容器の材質につ…
2013/12/27 14:21
超音波洗浄における間接洗浄に用いる容器の材質について
首題の件について質問させていただきます。
超音波洗浄機の概要は、外槽に水を入れて、内槽に有機溶剤を入れる、2槽式の間接洗浄方法です。
その有機溶剤を入れる容器は、材質によってキャビテーション発生量が異なると伺いました。
そこで下記材質を、キャビテーション発生量の多い順に並べることはできるでしょうか?
・SS400(耐有機溶剤コーティング済)
・SUS304
・ガラス
できれば各材質毎に、透過率まで教えていただければ助かります。
ご参考までに、背景を記述いたします。
・超音波発振器出力:1200W
・超音波発振器周波数:28kHz
・除去対象:インキ等の油脂
以上、無知故の質問で恐縮ですが、ご教授の程よろしくお願い申し上げます。
回答 (5件中 1~5件目)
超音波洗浄における間接洗浄で、インキ等の脱脂を行った経験があります。
キャビテーション発生量は以下の通りです
ステンレス >> ガラス >> 樹脂
しかし、洗浄効果はキャビテーションだけではありません
特に、精密洗浄になると、音響流の効果が大きくなります
音響流の効果は以下の通りです
ステンレス << ガラス << 樹脂
さらに、間接容器は材質以上に構造が重要です
構造・材質・液循環に合わせた、超音波のON/OFF制御により
効率よく洗浄が実現できます
このQ&Aは役に立ちましたか?
この質問は投稿から一年以上経過しています。
解決しない場合、新しい質問の投稿をおすすめします。
透過もあれば、反射もあり、反射で振動板がダメージを受けます。
お問い合わせの内容は、論文を確認するしかありません。
纏まった内容は、海上さん等のメーカーマル秘資料や、簡易的には営業の販促資料
となっています。
一度、メーカーの物を使用するので、プレゼンを申し込み、質問をすると実際の内容に
近い物を他ユーザーからテスト依頼があった内容を提示してくれるかもしれませんよ。
一度、トライしてみてください。
キャビテーションは容器の素材よりも形状で大きく変わります。
同じステンレス槽でも、形状により剛性が局所的に変わりますので
キャビテーション発生量を素材でひとくくりには出来ないですよ。
お礼
2014/01/03 06:58
ご回答ありがとうございます。
形状によって大きく左右されるのですね。
大変参考になりました。
事象を単純化して、平板に鉛直方向から超音波が伝わる状態を考えたとき、
内槽の単位面積あたりの質量が大きいほど、反射損が大きくなり、内槽の
中へ超音波が伝わりにくくなるものと思います。同じ材質であっても、
板厚が薄い方が、超音波が伝わりやすいということになります。
参考URLに記載されている「質量則」をご参照下さい。
窓ガラスの場合、媒質は「空気」対「ガラス」ですので、厚みがあって重い
ガラスほど音を遮るということになりますが、今回のお問い合わせでは、
「水」対「ガラス」or「金属」の関係ですから、水との比重の差が大きい
材質が、超音波を伝えにくいと読み替えた方がよさそうにも思います。
上記内容は、モデルを単純化してありますので、超音波の波長と内槽の寸法
によって決まる「共鳴」に伴う現象は説明できません。
お礼
2014/01/03 06:51
ご回答ありがとうございます。
比重が関係してくるのですね。
大変参考になりました。
試すだけでよいのでは?
小サイズで超音波が弱ければガラスビーカーを使うこと多い。
しかしこのような大出力かつ低い周波数(ウルサイのでは?)ではガラスビーカーでは割ってしまうことを懸念し、ステンレスジョッキを使います。
>SS400(耐有機溶剤コーティング済)
減衰がありそうで取り敢ずは避ける。
お礼
2014/01/03 06:45
ご回答ありがとうございました。
ガラスだと割れてしまう恐れがあるのですね。
大変参考になりました。
お礼
2014/02/12 09:45
ご回答ありがとうございました。
やはりこういった内容は社外秘扱いですよね。
大変参考になりました。