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正面フライス加工での歪みにくい加工方法
2023/10/19 12:22
- 正面フライス加工での歪みにくい加工方法をアドバイスします。
- 加工手順の熟慮や途中段階での寸法・歪みの確認を怠らず、Z切込み量やチップの交換に注意しましょう。
- 表面を仕上げ代1.5mmほど残して荒加工し、裏面を荒加工+仕上げ加工し、表面を仕上げ加工することで、歪みを最小限に抑えることができます。
正面フライス加工での歪みにくい加工方法
2015/06/13 06:34
正面フライス加工での歪みにくい加工方法をアドバイスください。
ワーク:SS材の製缶品(焼鈍処理あり)
品名は「ベッド」と呼んでいるのですが、
150のH鋼で骨組された物に上下に鉄板が溶接されています。
天板の板のサイズは650×2200の1枚もの
底面側は650×250が2枚と650×500が1枚で3分割されています。
(説明が下手ですみません、イメージできますでしょうか?)
天板、底面の板がそれぞれ38mm厚でH鋼が150、
計226mm厚を上下3mmずつフライスして220mmに仕上げます。
寸法公差は一般公差で、平行や平面交差指示も無し。
面粗さは▽2つ山です。
底面を先に仕上げて、その後天板面を仕上げました。
Z切込みは0.6~0.8mmを3回程度と0.2~0.3を2回ほど
仕上げは0.1mm切込みしました。
φ160の正面フライスカッターでS340、F650。
切削油はかけてません。
加工後は天板面が特に熱くなりました。
手で触れる程度ですが、「ほんのり暖かい」というより
「触れるけど結構熱い」っていう感じの温度です。
チップは一度も交換せずに加工しました。
この様な加工でクランプを外したら0.5mm位歪みました。
天板面が膨らむ方向に歪みました・・・
歪みはせめて0.1~0.2mmにしたかったです。
「焼鈍済み」ということで加工手順の熟慮や
途中段階での寸法・歪みの確認を怠りました。
どのように加工すればよかったのでしょうか?
考えられる失敗点は・・・
?加工手順が間違っていた。
天板面を荒加工>底板面を荒加工>クランプ外して歪み確認>
>歪みを抜いたクランプの仕方で底板面を仕上げ加工>
>天板面を仕上げ加工
?Z切込み量
消極的になりすぎて切込み量が少なすぎた。
結果加工回数が増えて熱がより発生しやすくなった。
?チップを変えなかった。
欠けはなかったが通常摩耗程度はあった。
数回交換した方が良かった・・・?
いかがでしょうか?
結果報告が遅くなりまして失礼しました。
その後、少しサイズの違った注文が来ましたて
以下の手順で加工しました。
?表面を仕上げ代1.5mmほど残して荒加工
?裏面を荒加工+仕上げ加工
?表面を仕上げ加工しました。
チップを切れの良い種類に変えて交換の回数も増やし、
荒加工時のZ切込み量を1.5mmにした・・・
などの点も変更しました。
結果はプラスマイナス0.1mm以下くらいになりました。
回答 (4件中 1~4件目)
こんばんは
大物加工されていますので、それなりに知識ノウハウをご存知だと思いますので、段取り等は割愛させていただきます。
私も回答2の方のおっしゃる事と大体同じです。
あとは細々とした簡単なところで・・・
大型機械で切削油を出せない(周りに飛び散る)のならば、オイラ等のミストをあるのならば使用しても良いかもしれませんね。発熱がやはり組織が変形する原因になっていると思います。
チップももしネガであれば低抵抗のポジの方が良いと思いますし。
また、私も昔同じようなケースがあった場合に、フライスについているチップを奇数、3枚、1枚とかにして抵抗を抑えて発熱やびびりを抑え、加工して良好な平行度を出したことがあります。これはあくまで参考までに、です。
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(2)さんご指摘の通り上下ともに全面加工とは、設計が拙いですね。
でも、機械加工部門の立場で、設計変更要請は難しいですか?
今日びSS材でしたら、切削速度200-300m/minでバリバリ加工でき
ますが、歪みの問題があるので厳しいですね。
正面フライスは、今風のインサートねじ留めの低切削抵抗タイプ
でしょうか。
切削条件は、現行にてそれほど悪くなさそうです。
最初の大荒加工を切込み2.3mmにして加工時間を短縮する代わりに、
?にご記載された上下反転作業を行うことでいかがでしょうか。
大荒加工2.3mm+歪みとり加工0.5mm+仕上げ加工0.2mmです。
ちなみに、現行の切込み0.8mmでびびりは発生してませんね?
切削速度はちょいあげて180m/min(n360min-1)
一刃送りは、大荒0.2mm/tooth、歪みとりと仕上げ0.15mm/tooth
クーラントかけると刃持ちが悪くなるのでエアブロー
(仕上げ加工だけクーラントを用いるのはアリかもしれません)
(2)(4)さんアドバイスの、切削液を出して発熱を抑えて加工される
場合は、同時に切削速度を150m/minぐらいまで落とした方がよいと
思います(切削速度が速いと熱衝撃で刃持ちが悪くなるので)
天板の板のサイズは650×2200の1枚もの
天板、底面の板がそれぞれ38mm厚でH鋼が150
総重量600キロ?
側板は無しで <150のH鋼> が支え?
鋳物にするのが常識的で最近は殆ど見ない鋼板溶接の機械?
寸法公差は一般公差で、平行や平面交差指示も無し。
なのに不満ありますか?
加工後は天板面が特に熱くなり、、「触れるけど結構熱い」っていう感じの温度
削る表面だけ熱膨張して下に窪んだ状態で削り、その時点で平面になったのをクランプ解放し温度が下がると上へ出っ張る理屈。
水系切削剤ブッカケで温度を上げないのが基本。
どうしても乾式なら下がるまで待つか強制冷却で均し、温度が上昇しにくい仕上げ削りするのが必須要件。でもね
アホターな設計者が書きがちな図面だが、
工作機械の鋳物ベースのように、精度を要するレール取付面の外周だけを出っ張らせ、削リ箇所を局限するのが常識。
生産機械でもベタ平面でなくパーツ取付部限定で島(シマ)にしてそのツラだけを削る。打合わせを要するが現状図のままで不要部を窪ませる加工テクを発揮できるかも。
ベタ平面が避け難いなら定盤の構造を見習う。
全面削るとやはり温度が上がり、歪が出現するの仕方ないでしょう。そして作業時間も無駄。
0.5mm位歪みました。天板面が膨らむ方向
其処だけの削り直しが易しい歪み方。アホターな設計者では僅かな段差と目の不揃いをウンヌン?
天板の厚みが書いてない
&
天板も溶接?
↑
天板は溶接してはいけない
天板を基準にして
フレームを変形させる