M2タップの回転数と折れにくいタップについて

まず、M2ネジの機械加工は大変難しいことを念頭に置いてください。
下穴がずれていたり、ドリルやタップが振れ精度が悪かったりすると
容易に工具が折れてしまいますので、最新の注意が必要です。

切削タップですとちょっとした切りくず詰まりでもタップが折れて
しまうので、切りくずの出ない転造タップが良いと考えます。
この場合、下穴はφ1.83程度となります。
下記に参考となるサイトのリンクを貼っておきます。
もっと詳しく知りたい場合は、タップ大手メーカのオーエスジーとか
ヤマワの電話相談をご利用してみては如何でしょう。

なお、回転速度は100min-1でも300min-1でも状況は変わりません。
ピッチ0.4、R点3mm、深さ5mmとすると、タップ(機械主軸)は加工開始位置
から20回転すると穴底に到達します。
僅か20回転で停止→加速→減速→停止する訳ですから、指令回転速度まで
到達することはありません。
本サイトでタップ加工の質問があるたびにこのことを申し上げているので
すが、理解されていない方が多いようです。

深いですね。5/2=2.5D。
マシニングでも厳しい深さなので、NC旋盤では尚更難しいんじゃないでしょうか。

最初ごちゃごちゃ書こうかとも思ったけど、現実的に対応不可と判断した方が良い気がするので、スパイラルタップはスパッと諦めて、転造タップを使う事をお勧めします。
OSGならX-SPFもしくはVP-NRTで、下穴径はφ1.82～1.84。
ただしテスト加工後の内径を確認して決める事。

これ以外に安定的に加工する方法は無いと思っても良いんじゃないでしょうか。