第15回 株式会社 三松

株式会社 三松 [左]システム企画課 江崎 氏 [右]常務 田名部 氏 [左]システム企画課 江崎 氏 [右]常務 田名部 氏

株式会社 三松

所在地

福岡県筑紫野市岡田3-10-9

TEL

092-926-4711

FAX

092-926-2048

担当者

石田 重美

事業内容

精密加工機械部品・IC関連装置建築部品・食品機械・業務用厨房・ 医療機械・車両部品・事務用機器・農林水産機械・その他

多品種小ロット化に伴う生産管理システムの構築

三松は福岡県筑紫野市にある板金加工メーカーで、中でも薄板(0.1mm~3.2mm)の加工では多くの実績を納めており、コインパーキングの筐体ほか、様々な板金製品を作っている企業である。
今回は、同社の田名部常務とシステム企画課の江崎氏にお話を伺ってきた。

三松の生産工程

設計

三松では客先からの依頼のあった図面での製作だけでなく、客先のアイディアをもとに自社で図面を起こすことが多くなってきている。そこで活躍するのが、SOLIDWORKSを中心とする3次元CAD/CAMである。客先向けには、簡単なシュミレーションを含めた図面を提供し、社内向けにはNCデータ等の加工データを含めた製作用の図面を描いている。

また、社内にはレーザー加工機をはじめ、タレットパンチプレス、NCベンダーなど、NC工作機械が多くあるが、これらのNC機械はすべて、CAD/CAMと結ばれて、DNC(Direct Numerical Control)運転が行われている。一点一点板金部品の工程は、1、抜き、2、曲げ、3、溶接、4、塗装という工程で作り上げられていく。これらの部品が何点も集まり、製品となっていく。たとえば、コインパーキングの事例では、約260点の部品が、社内で製作され、さらに外部で購入する部品が60数点。これらを溶接、ねじ止めなどで組立てたものが最終製品となる。その部品の構成を管理し、納期を間に合わせるためにつくられたのが、三松自社製の生産管理システムである。

三松の生産管理システム(SINS)

コインパーキング

三松の生産管理システムの歴史は、10数年前からの挑戦に遡る。当時は、一点一点の部品を台帳で管理を行っていた。年々増大し、人間の経験と勘だけでは不可能になりつつあったこれらの部品の生産管理を行うことは三松にとって急務の課題であった。そこで、オフコン全盛の時代でもあったので解決策としてオフコンでの端末導入を行ったのだが、数千万円の投資にも関わらず、動かない生産管理システムが出来上がるというなんとも情けない結果に。その経験から、それ以降、三松ではシステム導入に慎重になってしまった。しかし7年前、田名部氏(現常務)が外資系銀行を辞めて父親が設立した三松に入社してきた。そして最初に手がけた仕事が、経営全般にわたって再度システムの活用策を考えることであった。他社でSEを勤めていた石丸氏(現システム企画課長)の採用や現場でNC機械を扱っていた江崎氏(現システム企画課所属)にシステム構築を頼み始めたのはちょうどその前後のことである。

こうした核となる人材を得て、再度取り組んだシステム構造は、サーバーを中心とした各それぞれの現場には、端末パソコンおよび読み取りのリーダーが用意されており、現場の作業者が簡単に入力できるシステムとなっている。現場からでも事務所からでも、何がどこまでつくられているか、進捗管理がリアルタイムで見ることができる。また、納期チェックは色で管理されており、納期が遅れそうな製品は赤色で示されることにより、残業、休日出勤の目安となる。三松は近年の製品の高精度化に対応するべく、超精密板金加工の分野に進出した。この加工機では、小ロットオーダーでの超精密板金加工が可能となった。使用用途はリードフレーム、半導体、通信機器などである。同社では、製品の多品種小ロット化に対応すべく設計・板金・溶接・組立・塗装と一貫した設備を利用してこれからも様々な製品分野での展開をしてゆくであろう。

株式会社 三松

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