第22回 株式会社 タムラ

株式会社 タムラ 代表取締役 田村 勇作 氏 代表取締役 田村 勇作 氏

株式会社 タムラ

所在地

愛知県春日井市明智町1423-74

TEL

0568-88-2258

FAX

0568-88-2781

担当者

田村 勇作

事業内容

各種機械部品及び設備部品全般

成功へと導く、鋭い戦略

愛知県春日井市には工業団地が立ち並ぶ。どれもが大きな工場ばかりである。その中でも壁一面きれいなブルーで塗られた目立つ建物がある。この建物こそがNC工作機械による機械部品の切削加工を行っている機械加工メーカー、株式会社タムラの工場だ。今回は同社の代表取締役である田村社長にお話を伺った。

攻めの管理システム

マシニングセンター

タムラは2年前に現在の場所へ工場を移転してきた。当時の工場ではパソコンはあるにはあったが、注文が入った場合、情報を手打ちで入力してから加工フローに入っていた。当然ミスも起こる上、パソコンは単にその情報の印刷のための機械としてしか扱っていなかったのだ。

「最近ではEDIで注文を出してくるお客さんもだいぶ多くなってきました。であればこれをどうにかして生かさなくてはいけないと考えたのです」
そこでタムラでは工場移転を機にEDIに対応した生産管理システムの導入を行ったのだった。
EDIで受けたデータに基づき、現場では納期順に加工を行ってゆくのだが、田村社長が挙げているこのシステムの導入の効果は単にミスがなくなったとか、効率化が図れたという一般的な生産管理の効果に留まらない。

「パソコンで一工程のチャージを計算することで、適正な加工賃の価格をはじき出すことができるんですよ。これを基に発注側のコストダウンの要請に説得力を持って説明することができます。」
つまり社内的な管理システムとしてのみ使うのではなく、営業の際にもデータとして利用しているのである。

タムラは多品種少量の加工を主に行っているため、納期をいかに短縮又はキープできるかが重要なポイントになってくる。正確に算定された納期を基に、営業もどの程度の仕事をとればいいのかを判断することができるのである。

タイミングと運

「私はタイミングと運でここまでやってきました。」工場移転、システム導入がうまくいった理由をこう田村社長は謙遜するが、その裏には当然時代を読む目がある。土地の値段がバブル崩壊を景気にぐんぐん下がっていった。「まだ下がる、まだ下がる」と言われて、周囲が新工場設立に二の足を踏んでいる中、田村社長は3年前に決心し、2年前に新工場を設立したのであるが、結果として今考えてみるとそのころが底値だったのかもしれない。今の値段とくらべて2~3割割安で工場を建てることができたのではないかと田村社長は話している。
同氏の機転を活かした戦略は、いたるところで成功を導いている。
冒頭にきれいなブルーの工場と書いたが、社内もまるで病院のようにきれいだ。「人間第一印象が大事」と田村社長は語るが、それは単にきれい好きだからではない。

こういうことがあったという。大手のメーカーの方がタムラの工場を見学に来た際に、帰り道に後ろを振り返って「きれいな工場ですね」と話して帰ったという。結果、その会社からは注文が入り、今でも付き合いは続いているという。これはタイミングや運もあったのだろうが、その背後には田村社長の明確な戦略があるのだ。

技術動画の制作に関しても、ネット経由での受注を見込んでというよりはイメージ戦略なのだという。ネット受注は、よく様々な業種からの話が舞い込んでくる。しかしそれは裏を返せば、自社がしっかりと理解されていないからとも言える。動画を使用することで、タムラという会社をしっかりと理解してもらう。その上で舞い込んでくる大物の仕事を田村社長は狙っているのだ。

人事を尽くして天命を待つ。成功の裏には、入念な準備と鋭い戦略があるのだ。

株式会社 タムラ

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