第34回 長野テクトロン 株式会社

長野テクトロン 株式会社 [左]松本 裕美 氏 [右]高橋 順 氏 [左]松本 裕美 氏 [右]高橋 順 氏

長野テクトロン 株式会社

所在地

長野県長野市篠ノ井塩崎2304-1(本社)

TEL

026-292-7220

FAX

026-292-0455

担当者

高橋 順

事業内容

ECR/POS端末キーボード設計製造、メンブレンシートスイッチ設計製造、表面シート

入力装置のエキスパート

長野テクトロン株式会社(長野県長野市)は、キーボード及びメンブレンスイッチを中心に、入力部の製造設計に特化したメーカーだ。
入力装置メーカーとしての実力を積み重ね、今では全国各地に顧客を多く持つまでに至り、業界の先駆者として活躍している。
今回は、営業本部の高橋順氏と、「第五回エミダスだよ!全員集合!!in大阪」にてご講演いただいた松木裕美氏にお話を伺い、その成長の背景に迫ってみた。

小ロット生産への転換

設立当初から1990年前半までは量産製品のOEMが中心だったが、1990年代後半、海外の製造業が勢いを増し、安価商品が流入してきた。業界の流れをいち早くつかんだ長野テクトロンは、それまでの量産体制を止め、小ロット生産に一斉に切り替えた。すなわち、量よりも質を重視するようになったのだ。

「今と昔とでは、市場のニーズが違うのです。今は、商品の『質』で勝負する時代」
と、高橋氏は語る。
長野テクトロンが、製造業の値下げ競争に巻き込まれない理由がここにある。

顧客への提案力と機動力

長野テクトロン主要製品の1つ、メンブレンスイッチとは、電子レンジやテレビのリモコンによく使われる、薄いシート状のスイッチである。
エンボス加工、LED、防水加工などの様々な付加価値を付随することが出来る。

しかし、メンブレンはあまりなじみのない製品であるため、その構造を知らないまま依頼する顧客も多い。そんな場合は、営業担当者が様々な技術の組み合わせを提案していき、両者が納得のいくまで話し合う。

もう1つの主要製品は、ストロークキーボードだ。特に、小ロットでのキーボード製作においては、右に出るものはいない。なぜなら、キーボードを作っている企業は、メンブレン製造企業と比べて少ないうえに、その中で小ロット生産可能、顧客の要望にでも対応できる企業はほとんどないからだ。

顧客への提案力と、その提案を実現する生産部門の機動力が、長野テクトロンの成長の源となっている。

営業の強化にITを活用

松木氏は、ホームページを中心に、長野テクトロンのIT環境管理を担当している。ホームページ作成のコツは「自分がわからない情報を、わかりやすく掲載すること」だという。その集大成の1つが「なるほど!メンブレン」コーナーだ。一般になじみにくいメンブレンの構成から製造方法まで、わかりやすく説明してある。ページ開設後、その見せ方を真似されることも多くなったという。

99年にホームページを開設した。大ロットから小ロット生産へ切り替えたことで、新規顧客の獲得に力を入れる必要性が出てきたからだった。
検索エンジン対策、コンテンツの改良を重ねた結果、県外にも顧客層を広げることに成功。「2003年エミダスホームページ大賞」では、審査員特別賞を受賞した。現在、新規顧客はインターネット経由がほぼ100%を占める。

「昔は商社を経由していたが、今はメーカーの設計担当者が直接部品を選べる時代。ITは、営業の強化にはなくてはならない武器です」と語る2人の目は自信に満ちていた。

「もっと顧客層を広めるために、ITをうまく活用していきたい」と話す2人。
質を重視した小ロット製品に対応できる提案力や機動力と、ITという武器を手に、今後も新規市場へとフィールドを広めていく。

株式会社エヌシーネットワーク/荒井明日美

長野テクトロン 株式会社

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