第45回 メッキ工房 NAKARAI 有限会社 半井鍍金工業所

メッキ工房 NAKARAI 有限会社 半井鍍金工業所 代表取締役 半井 雅輝 氏 代表取締役 半井 雅輝 氏

メッキ工房 NAKARAI 有限会社 半井鍍金工業所

所在地

東京都品川区西五反田5-23-14

TEL

03-491-7479

FAX

03-490-7333

担当者

代表取締役 半井 雅輝

事業内容

バイク部品のメッキ、クロームメッキ、バフ研磨

半井鍍金工業所は昭和35年に現在の場所、東京都品川区で創業以来、自動車部品や弱電部品(半導体関連など)の下請けメッキを主な営業品目としてきた老舗である。

独自のメッキを追求

そんな同社が、法人や個人向けにバイク用パーツのメッキを手掛ける、メッキ工房NAKARAIとして生まれ変わったのは、今から約7年前の事だ。同社を率いる3代目社長の半井雅輝氏にお話しを伺った。

「メッキ、と一括りにされる業種ですが、各社それぞれに得意な分野があるんですね。旧来小さな工場では、お互いに得意分野を融通しあって仕事をしてきたんです。ただこの業界も大企業や海外資本に押されてまして、ウチも他ではできない独自のメッキをと、模索した結果、バイク用パーツに行き着いたんです」

現在では同社の看板商品になっている、バイクパーツ向けの6層メッキは、こうした経緯から生まれた。しかし、その道程はけして楽なものではなく、試行錯誤の日々が続いた。当時半井氏は28歳、若くして3代目社長に就いたばかりだった。メッキ業界に身をおいて日も浅かったからこそ、同氏はその困難さに夢中になって挑んだ。

「6層メッキは、他にはない深みのある輝き、をテーマに開発したものです。通常のメッキは20~30分で処理していくのですが、6層メッキの場合は下地処理→銅メッキ×3回→ニッケルメッキ→クロームメッキの工程で、約3時間もメッキ槽に浸けます。ウチはまず、巣穴が多く複雑な曲面で構成されるアルミ鋳造ホイールでの6層メッキに、あえて挑戦したのですが、装飾品メッキはクラックや膨れといった不具合が出やすく、自信をもって商品として出すまで、4年もの時間がかかりました。下地処理のバフ作業も最初は外注に出していたのですが、仕上がりに影響するものなので、今はすべて自社で行っています」

半井氏を筆頭に、社を挙げて、採算度外視でひたすら品質にこだわった。時に顧客以上にこだわるその姿勢に、趣味ではないかと不安になることもあったと同氏は語る。しかしそのストイックなまでのこだわり、手掛けられた製品は個人、法人を問わず広く顧客の心を惹きつけ、徐々に、だが確実に認知されていった。

こだわりが生んだ恩恵

同社のこだわりは、バイク雑誌にしばしば取り上げられるようになる。そして同時期にリニューアルしたウェブサイトとの連携、相乗効果も手伝って、インターネット経由での引き合い・受注が頻繁にくるようになった。またメディアを見たバイク好きの若者や、ベテラン技術者達が就職を希望してくるようになった。

「設備や技術があるメッキ屋さんは幾らでもいますが、ウチはバフ研磨などの下地処理、材料や液の管理まで含めた、職人たちの経験で勝負していきたい。メッキは奥が深いし、こだわりが仕上がりを左右します。今後はこのノウハウをバイク用パーツ以外でも活かしていきたい」

同社のこだわり、匠たちの挑戦はまだまだ続く。

編集部/廣田耕一
写真/今祥雄

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