第84回 株式会社 伊藤英男鉄工所

代表 伊藤 國和 氏

株式会社 伊藤英男鉄工所

所在地

三重県桑名市大字星川2350

TEL

0594-31-5158

FAX

0594-31-2048

担当者

伊藤 國和

事業内容

機械加工、小ロット(1個から)対応、マシニング加工(横形)

少数精鋭の小さな企業が挑戦する大きな「物」づくりと「人」づくり

『高品質な完成品の提供』にこだわったモノづくりを実現し続けること

高精度な完成品提供へのこだわり

伊藤英男鉄工所は、電装品や自動車関連大手メーカーの金型部品のダイセットやプレート、航空機部品等、高精度な大型金型部品加工を得意とする。

25年前、現社長の伊藤國和氏が代表取締役に就任した際、お客様第一主義のモノづくりへの追求を信条に掲げ、新たな挑戦を開始した。お客様によりいっそう喜んでいただくために、完成品まで手掛ける社内体制の構築を決意したのだ。そこで、下記3点の取り組みを実施。


①仕上げ加工に必要な門型研磨盤やマシニングセンター等の導入。

②受注はメールを中心とし、早急にプログラム化するためCAMを2台導入。加工までのリードタイムを短縮。

③定期的な設備メンテナンスによる加工精度の安定性の持続。


結果、「完成度の高い部品を短期間で提供」「設備全体の稼働率を30%以上増加」等の功績を上げた。当時好調だった自動車業界の金型受注は増加の一途を辿り、五面加工機やラジアルボール盤等を次々と導入。積極的な取り組みは、社員の技術者魂にも火を付け、技術力向上に拍車が掛けられた。

そうして、現在の強みである、「データ支給⇒材料調達⇒面削り⇒荒削り⇒研磨⇒仕上げ」までの一貫体制が構築された。同時に、大手の自動車部品や工作機械等のメーカーが、複雑で難易度の高い部品でも完成品として提供できる同社の技術力に注目。伊藤社長が指揮を執った果敢な挑戦は、「複雑な形状=伊藤英男鉄工所」と認知されるまでに成長したのだ。

リーマンからの脱出と社員の思い

好調と思われた矢先、大きな壁が立ちはだかる。リーマン・ショックだ。危機的状況の中、社員たちが自ら多能工を目指し、勉強会や技能検定の受験、取引先工場への見学会等を行い始めた。入社7年目の社員は当時をこう振り返る。「社員の平均年齢は36歳くらい。しかも若手のほとんどが異業種からの転職。それでも、社長は私たちを信頼し仕事を任せてくれる。モノづくりに憧れた私たちに、楽しくて仕方のない環境を用意してくれる。だからこそ、今できることはとことんやりたかった」


伊藤社長も社員に対しオープンな対応を心掛けた。大きな表にまとめた自社の売り上げ推移を全員に見せ、ともに頑張ろうと笑顔で声を掛け続けた。そうした中で、社員の心に当事者意識が芽生えていったのだった。

次なる新境地を求めて

荒波を乗り越え、現在も進化し続ける同社。高精度品を安定的に加工できるよう、設備すべてにスケールフィードバック(クローズドループ)を導入。加工時に発生する熱膨張を事前に感知するため、誤差100分の1mm単位での加工を可能にした。現在では、最大2000×4000×1300mmの高精度加工を実現している。

加えて、昨年には社員が技能検定1~2級に合格するなど、若手社員の成長も著しい。さらに、新たな大型横型マシニングセンターを導入し、社員の士気はいっそう高まった。

社員全12名の精鋭がより一体となり会社を発展させようとする今だからこそ、時流に乗った柔軟な変化は必要不可欠である。そこで、伊藤社長はWEBやメディアへの露出も積極的に行っている。昨年末に実施したHPのリニューアルや『モノづくり中部 技術・技能自慢100社』(日刊工業新聞社発行)の取材に応じることなど掲載を通し、取引先の拡大や新規案件獲得に向け、常に変化に挑戦し続けていく。

株式会社 伊藤英男鉄工所

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