株式会社サンメック

株式会社サンメック

代表取締役 佐藤 恒介 氏

株式会社サンメック

所在地

茨城県日立市田尻町3丁目28番地1号

TEL

0294-42-3077(代)

FAX

0294-43-3216

担当者

今野 亮

事業内容

ステンレス製缶、機械加工、各種産業機器の一貫生産

環境を意識したモノづくりでの貢献

放射性汚染物質の運搬・保管に最適な「放射性物質 遮蔽(しゃへい)容器&バック」の自社開発

環境に配慮したモノづくり

製缶製品、溶接、機械加工、(塗装)品
SS架台ベース(塗装)品
溶接、機械加工、塗装品

株式会社サンメックは、鉄、ステンレス、アルミ他様々な大型精密製缶とマシニング加工を中心に、精密部品加工から試験装置、検査装置、自動機、専用機、省力化機器など、各種産業機器の設計から製造までを一貫して行っている。設計技術、加工技術、品質管理体制など要求レベルの高い分野で実績を重ねることで、他社では困難とされる産業装置、省力化機器を数多く手掛けている。昭和14年創業以来、「安全・迅速・正確・丁寧」をモットーに実績を積み重ね、大手企業との取引も行なってきた。

大型製缶の生産において、材料切断から溶接、曲げ、ショットブラスト、塗装、組立まで一貫して行い、更に、汎用旋盤、横型切削マシニング加工機を導入し、製缶板金と機械加工の複合加工がワンストップで可能となっている。これら複数の加工技術を自社内で一貫して行うことで、試作時に求められる短納期、特急対応にも柔軟に対処できる。また、構想段階における、急な仕様変更、形状変更などにも迅速な対応が可能だ。

また、産業機器においては、原子力発電所向け装置(高濃度放射線をスキャンするための遠隔装置)や、製薬会社向け装置(薬剤を分解する制御装置)など、高い精度の求められる機器を製作。「耐圧試験」「水張り試験」「非破壊検査」など、お客様仕様に基づいた各種試験に対応しており、耐水・耐圧・耐荷重・放射線遮へい効果に優れた装置を、設計から製作まで全ての工程を短納期で手掛けてきた。

サンメックの大きな特徴は、鉄を中心に加工をおこなう工場とは別に、ステンレス・アルミ専用工場を完全に分離したことだ。これにより、切粉、鉄粉などがステンレス素材に付着して生じるサビ、劣化が発生しない。ステンレス・アルミ専用工場では、加工設備、検査治具、測定機器も含め、徹底してクリーンな環境を整え、各種精密部品、産業装置、金属配管を手掛けている。

平成14年、今の佐藤恒介社長が就任して以降、ISO9001、KES・環境マネジメントシステム・スタンダード【ステップ2】の取得など、環境に優しいモノづくりを推進している。また、工場の増設、設計部門の立ち上げと、立て続けに事業を強化し、整った環境のなかで、大物製缶品などの1点物からまとまった数量の製品の製作まで幅広く対応。構想・設計段階から関わることで、量産性、組立性、耐久性など様々な条件を視野に入れ、お客様の要望に沿った高品質かつ短納期・低コストのモノづくりを心がけている。

放射性物質 遮蔽容器&バック

2011年3月、東日本を大震災が襲った。特に原子力の分野においても活躍していたサンメックは、福島の原発事故を受け、放射性物質遮蔽容器(放射線遮蔽バック)の製造に着手した。除染作業員や地域住民の身を放射線から少なからず守ることが目的である。50~60%の遮蔽効果があり、サンメック初の自社開発製品となっている。

放射能飛散防止の処置が取られ、遮蔽効果も高いため、ホットスポットで発生した汚染土の一時集積や、汚染土などを運搬する際の通い容器として利用できる。サイズも、200L、350L、500L、家庭用の小さいものと数種類あり、すべて別途相談により、使用環境に合せた設計・製作が可能だ。

遮蔽バックの製作は、経済産業省公募による『平成23年度補正予算 震災復興技術イノベーション創出実証研究事業』に採択されている。これは、東日本大震災により甚大な被害を受けた地域の産学官が共同で行う事業で、特定被災区域の復旧・発展を目的とした制度だ。実証研究や性能評価の審査を受け、サンメックの放射線遮蔽バックは「放射性物質による汚染土収納放射線遮蔽フレコンバック及び容器の事業化実証研究」として採択が決定された。佐藤社長は「鉛を使った製品のため、リサイクルの仕組みも検討する。増産となれば雇用確保のため福島県内の協力工場に依頼する」との考えだ。

9月にはWEBもリニューアルした。企業理念のひとつにもある『社会貢献』の言葉に裏打ちされるように、今後も時代のニーズに耳を澄ましていく。

放射線遮へいバック

放射線遮へい容器(350リットル)

放射線遮へい容器(1㎥)扉タイプ

株式会社サンメック

工場情報はこちら

新規会員登録