一般論になりますが、①ハイテンはその引っ張り強さ(以下省略してTS値)で沢山の銘柄があります。②耐力---一般に鋼材の場合は降伏点(以下省略YP値)---はTSに相関します。③ヤング率はスチールですので変わりません。④硬度は TS値に合わせて高くなってゆきます。⑤伸びは逆にTS値が上がると、小さくなります。 次に、SS400と比較した性質ですが ⑥たわみ(つまり剛性ですが)は断面二次モーメントとヤング率に支配されますので(無論外的条件としての荷重、はりのスパン等は変化しないこととして)SS400と変わることはありません。⑦なにが変わるかというと、強度が変わります。強度が上がるということは壊れにくくなるということです。⑧つまりYP値が上がることで塑性変形がしづらくなるということです。⑨塑性変形しづらくなるということは製品を製造するとき、塑性加工が困難になることを意味します。(機械加工であれば、SS400と 大差なく製造可能ですが、プレス等によって製造しようとすると、極めて難しくなってゆきます)⑩更に、溶接するときも溶け込んだ部位が脆くなる等の 変化がある為、注意が必要になります。 ⑪塑性加工の困難さはその形状凍結性の悪さによります。つまりYP値が高いということは、弾性限度が高くなることを意味し、スプリングバックが大きくなる のです。(スプリングバックはYP値に比例し、ヤング率に反比例します)
以上の性質からハイテンを使用する目的は⑫製品の強度向上、あるいは⑬製品の 軽量化ということに尽きます。⑭しかし、軽量化する場合、剛性に余裕がないとできません。(又は、軽量化しながら、断面二次モーメントを大きくできれば可能ではありますが、一般には難しいと思います。)
ハイテンの種類は各鉄鋼メーカー殿のホームページで公開している論文もありますので、 参考にされると良いと思います。
以上簡単ですが参考になりましたら幸いです。
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