製造業向け情報サイトを運営している株式会社ＮＣネットワーク（本社：東京都、　代表取締役社長：内原康雄、以下、ＮＣネットワーク）は、2012年9月、米国法人NC Network,Inc.（カリフォルニア州トーランス市、代表取締役社長：角田洋晴　以下、ＮＣネットワークアメリカ)を設立しました。

ＮＣネットワークは、製造業向け情報サイトを通じて営業力の不足している中小製造業の新規販路開拓を支援して参りました。また、同サイトに登録された全国18,000社の製造業ネットワークを有機的に活用することにより、一社では取得できない自動車・電機などの大手メーカーとの取引口座を取得し、商社機能として大企業と中小製造業のリアルな新規取引実現にも努めてまいりました。近年は、ＮＣネットワークベトナムの設立やドイツ・ハノーバー展示会への共同出展、また製造業向け情報サイトの多言語化に取り組むなど、積極的に中小製造業の海外展開を支援しております。かかる中、米国は特に日本の中小製造業の強みを生かせる市場であると判断し、今回の法人設立となりました。

自動車・航空機・医療機器などのハイテク産業が盛んな米国では、日本の中小製造業の得意分野である試作・少量多品種の発注ニーズが拡大しております。一方で、日本の中小製造業は、大手メーカーの中国・東南アジア等への生産移管による空洞化を受けて、世界を市場とした営業展開が急がれています。
かかる状況の中、発注したい米国の大企業と受注したい日本製造業をつなぐＮＣネットワークの米国拠点の設立は、発注者側と受注者側の双方にメリットをもたらすと考えております。特に、日本の中小製造業が米国でビジネスを行う上で障害となってきた言葉の問題、時差の問題、決済や貿易といった様々な問題を解決します。また、この分野は米国内の中小製造業（JOB SHOPと呼ばれる町工場）は苦手としており、現地に進出している大手日系メーカーも日本のような小回りの利く米国中小製造業を見つけることが出来ず、日本本社を通じて間接的に調達して参りましたが、ＮＣネットワークアメリカを通じて、直接的に日本の中小製造業との技術的なやりとりをすることが可能になり、進出大手メーカーの現地での開発力強化にも寄与すると考えています。
ＮＣネットワークアメリカの初年度の年商として約１億円を見込んでおり、今後3年以内に年商約5億円、さらに10社前後の日本の中小製造業の共同での工場進出等を目指しております。

今後も、ＮＣネットワークでは、日本製造業の技術力や対応力の強みを武器に、米国内企業へ積極的に営業活動を行い、取引増に寄与してまいります。また、日本製造業の米国進出・営業代行・マーケティング（営業拠点開設や展示会共同出展など）にも注力してまいります。将来的には、現地の中小製造業も含めた北米・中南米での製造業ネットワークを築き、世界のモノづくりに貢献していきたいと考えております。