Vol.01

製造業が支えるわれわれの暮らし

「製造業」というとどのようなイメージが思い浮かぶだろうか。
工場?いわゆる3K?油の匂い?「日本の技術は世界一」?
製造業に興味のある人はもちろん、無関心な人も、是非とも一度この記事に目を通して頂きたい。
貴方の中の製造業に対するイメージが僅かでも変わるだろう。

製造業は好景気!

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まず、今の日本の景気の動向について説明しておこう。ニュースでも最近よく言われているように日本の景気はやっと明るくなりつつある。日本の景気は2002年以来、4年近くにわたって回復傾向を見せている。

2004年のGDP(国内総生産)伸び率は2.3%、2005年には2.7%という軽佻な伸びを記録した。(右図参照)

製造業もこれに比例し、順調な伸び率をマークしている。2005年の我が国の製造業は生産が堅調な伸びを見せるとともに、リストラの完了、債務の圧縮や、事業の統廃合による設備の集約化が更に進み、それらを受けた好調な企業収益を背景に設備投資を伸ばし、更に収益を伸ばすという好環境が生まれているのだ。

多方向からの追い風

下図は日本の近年の鉱工業生産指数をグラフにしたものである。2001年の第4四半期を底に堅調に回復を示しており、2005年第4四半期に最高水準を記録した。これは、バブル期ピーク値を超えるものだ。

原油高による低燃費車の好調、携帯電話などの需要ましによる電子部品・デバイス工業の急成長、オールドエコノミーと呼ばれる鉄鋼業や一般機械工業、造船業でも、業況が堅調に推移している。例外的に繊維工業のみ後退しているが、それは産業の体質が原因である。多くの人手を要する「人海戦術」に頼らざるを得ない繊維業は日本において付加価値が低下しつつある。そしてその産業の狙い手は中国にとって変わられてきているのである。

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経常利益過去最高

また、2005年の製造業の経常利益22.6兆円となり、これまで過去最高だった昨年の19.5兆円を上回った。(下図参照)

各企業が従来進めてきた生産の効率化や債務の圧縮といった経営努力に加え、売上の上昇という健全な形で利益増が記録された。

このように、製造業は今や右肩上がりの産業なのである。

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製造業の知られざる顔外貨取得手段としての製造業

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あなたは製造業を「単にモノを生み出すだけの産業だ」と考えていないだろうか?

一言で言おう、それは違う。じつは製造業はわれわれ日本人の暮らしのくらしの根幹に深く根を張っているのだ。私たちがそれを知らないだけで。

日本が自然資源に乏しいという事は皆さんご存知であろう。日本の資源エネルギーの輸入依存度は80%超(上段右図参照)と、欧米諸国に比べて高い。食料も、自給率は2003年の食料全体で40%、穀物は28%と低水準であり(上段左図参照)、その多くを輸入に依存している。そこで日本は食料やエネルギー源材料の多くを海外から輸入に頼っている。(下段右図参照)

それではこれからの輸入品を購入するために必要なものは何なのか・・・

それは外資なのである!製造業は、実はこの外資獲得の中心的な役割なのである。日本の輸出の9割以上が工業品によるものであり(下段左図参照)、我が国の輸出はまさに製造業が支えているといっても過言ではない。国際的に比較しても、日本の輸出に占める工業製品の割合は高い。日本の製造業の国際競争力が弱まれば、外資獲得が難しくなる。すると必要な食材、エネルギーや原材料の輸入の減少などが生じ、国民経済に支障をきたしかねない。

日本が今後とも安定的な発展を図るためには、その基本をなす製造業の競争力を維持・強化していくことが重要なのだ。

製造業の知られざる重要な役目についておわかり頂けただろうか。「日本」というきわめて資源に恵まれていなかった国。そこで日本は海外に自らの「技術」を売り、それを引き換えに生命線を得るという術を覚えた。食料やエネルギーをを輸入するのに必要なものは外貨、外貨を得るためにはモノを輸出しなければならない。そして日本の輸出の大部分を占めているのは工業品、工業品を作っているのは製造業・・・私の生活にはこんなサイクルのなかに切っても切れない縁で組み込まれていいるのである。

「自分には製造業など関係ない」と思っていた方々へ実は私たちは知らず知らずのうちに製造業のお世話になっているのだ。

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