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労働大臣賞受賞
1999年工業技術などの分野で、優れた技能を持った「現在の名工」150人が11月17日労働省から発表された。本県からは、今回、全国の最年少で女性名工となる当社の大越栄美子さん(37)と他男性2名が選ばれ、18日東京都港区の東京農林年金会館で、労働大臣から表彰されました。
以下は11月21日の毎日新聞に登載された「聞きたい・言いたい」のコラムより、
ミシン用刃物の世界シュアが5割を超す工業用刃物メーカー「株式会社鈴民精密工業所」に入社して、今年で20年目。
図面を基に、数々の測定器を駆使して製品のサイズをチェックする検査工としての優れた技能が評価され、このほど、国が顕彰する「現代の名工」(卓越した技能者)に選ばれた。
今年度の全国選出者150人の中では最年少。趣味の生け花は師範の資格を持つ。
記者:18日に東京で表彰式がありました。式に参加しての感想は?
大越さん:表彰のお話を聞いたのは先月末。式の前までは、まったく実感がわかなかったのですが、式に出てみて、すばらしい賞をいただいたのだと感激しました。式では、ほかの表彰者が大先輩ばかりだったので、緊張しました。夫は「よかったな」と言ってくれたけど、職種が違うので、本当に分かっているのか・・・。
記者:製品検査は、会社の信用問題に直接かかわる仕事。相当なプレッシャーがあるのでは?
大越さん:検査の仕事に就いたのは入社6年目。当時は、私に務まるのか不安でした。先輩から図面の読み方や測定機の使い方を教えてもらい、覚えるのに必死でした。この仕事を一人前にこなすには、2、3年かかると言われます。自信なんて、まだまだ、ありませんよ。
記者:今年3月、難関の特級技能士に、女性としては県内で初めて合格しましたね。
大越さん:最初に2級技能士の試験を受けたのは、先輩に誘われたから。でも、その後は、自分の力が、どこまで通用するのかを知りたくなって、1級、特級と受け続けました。技能士試験を受けるのは、ほとんどが男性。最初のころは、「なぜ女性が試験を受けようとしないのか」との意識もありました、今は性別を意識することはありません。自然体でやっています。
記者:会社では仕事、家では主婦。その中での技能士試験は、相当な苦労があったのでは?
大越さん:試験前には、毎晩2時間ぐらい勉強しました。会社が休みの日は、子供を無理やり昼寝させて勉強したこともあります。
記者:負けず嫌い?
大越さん:子供のころから、そうですね。だから、夫婦げんかも、しょっちゅうやっています。でも、家族や同僚の理解があったから、ここまで、やってこれたのだと思います。
記者:今後の抱負を聞かせてください。
大越さん:名誉な賞に恥じないよう、頑張るだけです。後進の指導にも取り組んでいきますが、人にものを教えるのは、本当に難しいですね。自分自信のことで言えば、現状にとどまらず、常に新しいものを覚えていきたいと思います。
毎日新聞・経済新聞を始め、各新聞社やNHKテレビ、ラジオの放送され、地元新聞や雑誌等、数多くのマスコミからの取材を受け、本人も、その賞の重みと、これからの責任の重大さを感じているものと思われます。日々の積み重ねと勉強の継続の賜物と思われます。「企業は人なり」をモットーに経営してきたことの成果と思われます。今後も大越さんに続く第二第三の名工を育てていける環境と社風にしていきたいと思います。(社長談)
最終更新日:2010-08-24
新潟県初の女性特級技能士が当社より誕生!
意欲次第で何にでも挑戦・・・
入社18年目の私は、現在は管理部検査課検査係に所属しています。プライベートでは主人と子供3人(女の子)と主人の父母の7人家族です。
今回は国家技能士検定である機械検査作業において、特級技能士を取得でき、自分自身とても感激しました。 しかも、新潟県において女性では初めてと聞き二重の感激でした。 主婦業と仕事との両立の中での勉強は、中々思うように時間が取れずに大変苦労しました。 時間の取れない中の勉強には、主人や家族の協力もさることながら、上司の的確な指導や周囲のアドバイスや励ましが無ければ決して合格は出来なかった思います。 さらに、社内教育や通信教育、自己啓発等の充実した学習制度を用意し、資格取得に対して積極的にチャレンジさせてくれる仕組みや、その結果に対して男女を問わず平等に評価をしてくれると言う、当社の社風に改めて感謝しています。
今後は、試験勉強で学んだ知識を直接仕事に生かせるようにし、さらには後輩の指導にも力を入れつつ、特級技能士に恥じないよう仕事に取り組んで行きたいと考えています。 そして、また新たな資格に挑戦をして行きたいと思っています。
(新潟県初、全国でも各分野での女性の特級技能士数は488名です。1998年5月労働省調べ)
最終更新日:2010-08-24
高度熟練技能者に認定される!
身に付いたミクロン単位の感覚・・・
平成11年度後期、高度熟練技能者に当社の平沢勝幸(40)さんが「中央職業能力開発協会」から認定されました。今回の認定者は全国で351名、新潟県下では2名だけでした。
認定業種は、「一般機械器具製造関係業種」の「機械加工」です。
高度熟練技能者は、機械では代替できない高度な技能を駆使して、高精度・高品質の製品等を作り出すことができる技能者、または機械が作り出す製品と同等以上の高精度・高品質の製品を作り出すことができる技能者であり、例えば、機械や加工材料の微妙な状態を五感を駆使して、振動、音、火花の出方などから判断して1/1000ミリメートル(1ミクロン)単位の加工を行うことができるというような方々であります。
平沢さんは職場のリーダーとして若手を教育・指導する立場にあり、その信頼は絶大なものです。本人もまだ若く、チャレンジ精神旺盛で、新しい物や技術、難しい加工や精度に積極的に取り組んでおり、また常にそれをクリアーしてきています。 このような気持ちと態度が高い技能を身につけたものと思われます。
今後も若手の育成と、益々厳しくなる精度に対して、かわらぬチャレンジ精神で取り組んでもらいたいと思います。
最終更新日:2010-08-24
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