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無電解ニッケルメッキとは、電気を使用せずに化学的還元作用によりニッケルリン(Ni-pメッキ)の皮膜を析出させます。大きな特徴として、メッキの膜厚を均一に処理することが出来ることです。
処理方法は、通電せずにメッキ液中で化学的還元反応を利用してメッキを施します。
無電解ニッケルメッキの特徴は全部で5つありますが、大きな特徴としてはメッキ処理したい対象物が複雑な形状をしていても、均一な皮膜が作れることが挙げられます。
他にも、硬度が高く摩耗性も高いという特徴があります。硬度が高く摩耗性が高いと、ネジ締めなどの際に発生する摩擦熱などによってメッキが剥がれてしまうといったことを避けられるメリットがあります。
・皮膜が均一
無電解ニッケルメッキは、電解ニッケルメッキと比べ皮膜を均一にすることができます。電解ニッケルメッキの場合は、対象物に通電させることでメッキを析出させていきますが、電気を使用することで通電しやすい箇所とそうでない箇所が出てきてしまい、皮膜が均一になりにくいという欠点があります。しかし無電解ニッケルメッキの場合は、化学的還元作用の力でメッキを析出させていきますから、比較的皮膜が均一になりやすいのです。
・複雑な形状にもメッキできる
電気を使わずにメッキできる無電解ニッケルメッキは、複雑な形状のものに対しても均一な皮膜をつくることができます。上でも説明したように、電解ニッケルメッキでは電気の通りやすい箇所とそうでない箇所が発生します。複雑な形状になればなるほどその現象が出やすくなるため、うまくメッキできないことがあります。それに対し無電解ニッケルメッキなら、化学的還元反応を利用して行うメッキのため、対象物が複雑な形状をしていても均一に金属が析出します。
・寸法精度を維持できる
対象物に対し均一に皮膜を形成させられる無電解ニッケルメッキであれば、メッキ対象の寸法精度も維持できます。メッキを施す対象物の膜厚が均一になるので、高い寸法精度が求められるような電子部品や精密機械部品等で用いられることが多いです。
・硬度が高い
無電解ニッケルメッキは、電解ニッケルメッキに比べ硬度が高いという特徴があります。リンの含有率によって硬度は変わりますが、硬度が高いことで摩擦等に強くなり、耐久性が上がります。また無電解ニッケルメッキは、メッキ後に熱処理を加えることで硬度がより高くなるという特徴もあります。
例えば、中リンタイプの無電解ニッケルメッキ後に熱処理した場合、400℃で1〜2時間熱処理を加えることで、Hv900〜1000になるというデータもありますが、400℃程度ですと、素材が変形を起こし、内部応力の関係で皮膜が剥離する可能性があるため、熱処理を加える場合は、その温度に注意が必要となります。
・プラスチックやセラミックスのような不導体(絶縁体)にもメッキ処理できる
無電解ニッケルメッキ処理は、通電を必要としないため、電流が流れにくいプラスチックやセラミックスなどの不導体(絶縁体)にもメッキを行うことができます。
会社名 |
三和メッキ工業 株式会社 (さんわめっきこうぎょう) |
エミダス会員番号 | 34280 |
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国 | 日本 | 住所 |
日本 福井県 福井市 |
電話番号 | 0776-23-1639 | FAX番号 | 0776-27-4726 |
資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | 50,000 万円 |
社員数 | 35人 | 担当者 | 清水 栄次 |
産業分類 | 工作機械 / 産業用機械 / 電子部品 | ||
主要取引先 |
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