スクイズ工法
■スクイズ工法
スクイズキャスティングとは、通常のダイカスト製法とグラビティ(重力鋳造)製法の特徴を組み合わせた新しいダイカスト製法のことで、溶湯を金型下部より低速で充填し、高圧をかける鋳造法をいいます。この工法は高度な技術力が要求され、リテラでは独自の技術・製法を確立し、業界をリードしています。また、スクイズキャスティングの特徴に金型下部から低速充填することで、連続的に溶湯を送りこみ、溶湯内のガスや凝固層の巻き込みを防ぎます。さらに、製品上部より徐々に凝固させていく指向性凝固により、射出圧力が途中の凝固に影響されず最後まで伝わります。通常のダイカストでは得られないこれらの技術的特徴から、内部に巻き込み巣、引け巣のない、高密度で良質な製品を実現しています。
リテラでは、集中溶解ではなく、各マシンごとに独立した溶解炉をもっているため、スクイズ鋳造においても、多種材料への対応、量産鋳造が可能です。
■スクイズ製品の特長
高度なスクイズ技術と最新鋭のスクイズマシンを駆使し、機械的強度が高く、鋳肌・寸法精度・耐圧もれ性に優れた高品質な製品を生み出す事で顧客ニーズへの対応力を高めているリテラ。その製品の特長として、通常のダイカスト法では残ガス量10~25cc/100gのところ、スクイズ法では1cc以下/100gという数値が得られ、また組織が通常ダイカスト・グラビティ品に比べて密であることから高強度・高耐圧使用が可能となっています。これにより油圧用部品、ブレーキ部品など、高耐圧・高強度を要求される保安部品を主製品に、鋳巣が極めて少ない組織の密な製品の提供を通して、自動車の軽量化や生産効率の悪い鋳物部品からのスクイズ化で、コスト低減に貢献しています。