当社は昭和38年7月に旧西ドイツのクナプザック・グリスハイム社より国内で最初に加工技術を導入しました。英語で言えば「Fluidized bed coating」と云い、和訳すると「流動浸漬」になります。名は体を表わすといいますが、「流浸工業㈱」と銘し、従来の大久保産業より昭和41年に分離独立いたしました。
21世紀に入りビジネス組織を取り巻く経営環境変化は、前例がないほど激しい物になってきています。情報技術の急変や生産年齢人口の減少などこの先、多くの課題は有りますが経営理念である「取引甲斐のある企業づくりと働き甲斐のある職場づくりをもって存在感のある企業とする。」という信念を曲げず、驕る事無く成長していきたいと考えています。
当社には3つの事業領域があります。コア・コンピタンスとしての樹脂コーティング、それを利用してのオリジナル商品を含む(リューコート®ライト、リューコート®鋼管、リューコート®ホッパー等)。そして長年培った当社技術と協力企業とのネットワークを組むOEM商品の開発です。また、当社は大阪本社工場、奈良工場、関東工場(埼玉県)の三拠点で流動浸漬の加工を行っております。大阪本社工場と関東工場は国内最大級の大型部材が加工出来る設備や小さな加工物にも対応出来る小型ラインを備えており、奈良工場ではミニコートと呼ばれる無接点コーティングとプラスチックのパウダー製造設備を備えております。
奈良工場のパウダー製造設備では市販されていない当社オリジナル樹脂も製造しており他社には真似できないオンリーワン商品を作る事が出来ます。
当社は、1966年の創業以来、流動浸漬法の国内パイオニアとして様々な金属部材に付加価値向上の為にプラスチックコーティングをして参りましたが、多くのお客様からのご愛顧ご支援を頂き早いもので創業より半世紀が経過致しました。
プラスチックコーティングという未知の世界に飛び込み色々と試行錯誤を行いながら現在に至る訳ですが、最初に携わった仕事は洗濯カゴでした。 家庭用電気式洗濯機が今と違い洗浄しか機能が無かった時代、洗浄後湿った衣類を手動で回す2本のローラーの中に挟み絞る事によって脱水を行っていました。絞った後の衣類がそのまま地面に落ちてはいけないので洗濯機の横にカゴを設けるのですが、プラスチックのカゴでは湿った衣類の重量を支える事が出来ず、また金属製のカゴでは脱水したとはいえ水分を含んだ衣類によって金属腐食を起こしてしまいます。
そこで金属の強度と腐食しないプラスチックそれぞれの利点を生かす為にこの異なる2つの素材を流動浸漬法によってコーティングを行った脱水用洗濯カゴが生まれたわけです。
その時その時求められるニーズに合わせ付加価値向上提案を柔軟に行っていく事、これが当社の強みと考えます。この考えを更に深耕し、今後のむずかしい状況も勝ち進んでゆきたいと考えています。
最終更新日:2023-04-28
当社の事業活動
当社は金属表面への樹脂コーティング加工、並びに住宅設備資材(台所用品・収納用品)・鋼製の土木建築資材(貯水タンク、水配管)の設計・開発及び製造を事業活動としている。
リュウシンスピリット
取り引き甲斐のある企業づくりと働き甲斐のある職場づくりをもって存在感のある企業とする。
最終更新日:2023-04-28
コーティング業界のパイオニアである当社は、クイックレスポンスでお客様のニーズ、ウォンツに応えるため、 更なる研究・技術開発と品質システムの継続的改善に努める。
最終更新日:2015-04-14
当社は、地球環境保全に努めることが人類の果たすべき使命と自覚し、当社の全ての活動、製品について環境に配慮して実施し、汚染の予防を図る。
当社は、地球の温暖化、オゾン層の破壊、産業廃棄物、有害化学物質等による汚染など地球環境を取り巻く問題を真摯に受け止め、 当社の事業活動から生じる環境への負荷を極力減少させると共に汚染の予防を図るため、以下の事項について改善に努める。
1 化学物質の削減(有機溶剤)
2 廃棄物の削減(梱包資材、不良品)
3 省エネルギー(都市ガス)
4 省資源(原材料、副資材)
5 製品の環境配慮(耐久性向上、軽量化)
上記事項の改善のため、環境目的、目標を設定し、改善プログラムを作成して活動を推進し、定期的にその達成度を確認、見直しを図る。
活動に伴って適用されるすべての環境関連法規制及び当社が同意したその他の要求事項を遵守する。
最終更新日:2015-04-14
昭和29年10月 大久保産業株式会社においてプラスチック・コーティングを開始 |
昭和38年 7月 西独クナプザック・グリスハイム社より流動浸漬法の技術導入 |
昭和41年 4月 大久保産業株式会社より分離、独立し、流浸工業株式会社を堺市美原区に設立 資本金3000万円 |
昭和41年 5月 流動浸漬ラインを自社開発 |
昭和43年 5月 流動浸漬ラインを増設 |
昭和47年 3月 資本金を8000万円に増資 |
昭和47年 4月 大規模流動浸漬ラインを増設 |
昭和48年 5月 大規模流動浸漬ラインを増設 |
昭和49年 5月 奈良工場完成。業界初の液体窒素による冷凍粉砕にて流動浸漬パウダー製造を開始 |
昭和51年 5月 大型パイプの内外面コーティング設備を自社開発 |
昭和52年 7月 研究室を設ける |
昭和52年 9月 奈良工場においてミニコーティング機械の1号機稼働。業界初の無接点コーティングを開始 |
昭和53年 9月 奈良工場にミニコーティング2号機増設 |
昭和53年12月 奈良工場にミニコーティング3号機増設 |
昭和55年 7月 奈良工場にミニコーティング4号機増設 |
昭和56年10月 奈良工場にミニコーティング5号機増設 |
昭和57年 4月 リュウシン基材株式会社林寺工場完成し、線材製品製造開始 |
昭和58年 6月 関東事業部・関東工場完成。業界最大規模の流動浸漬ライン稼働 |
昭和58年12月 奈良工場にミニコーティング6号機増設 |
昭和59年 5月 本社工場に静電コーティングライン完成 |
昭和59年 6月 奈良工場にミニコーティング7号機増設 |
昭和62年10月 リュウシン基材株式会社桑津工場完成し、精密板金製品の製造開始 |
平成元年 4月 本社工場にPACR専用工場完成 |
平成元年 5月 本社工場にRZFライン完成 |
平成2年 6月 関東工場に静電ライン完成 |
平成4年10月 本社工場に新工場(3階建)増設。それにともないリュウシン基材株式会社が新工場1階に移転 |
平成8年10月 関東工場に流動浸漬ライン新設 |
平成9年11月 金属加工設備増設 |
平成10年 4月 工場内イントラネット完成 |
平成16年 7月 EVOH樹脂の開発が近畿経済産業局の創造技術研究開発事業として認定 |
平成16年12月 奈良工場に二軸押出機とストランド加工方式ペレタイザーを導入 |
平成17年 5月 ISO14001認証取得(本社工場) |
平成18年 3月 ISO9001認証取得(本社工場) |
平成19年 5月 関東工場が公益社団法人日本水道協会検査工場の認定を受ける |
平成19年 8月 関東工場の流動浸漬ラインを省エネ設備に大改修 |
平成19年11月 本社および関東事業部においてCADシステムを一新 |
平成21年10月 リューコート®Light(ハゼ折り管)の販売開始 |
平成25年12月 リューコート®Light(溶接管)の販売開始 |
平成27年 6月 日本空調衛生工事協会 入会 |
平成28年 5月 給排水設備研究会 入会 |
平成29年 3月 塩ビ樹脂が国土交通大臣の不燃材料認定を受ける |
平成31年 2月 内外面PVC樹脂コーティング軽量鋼管『リューコートLight』と『クリモト臭突管』 がNETIS認証を受ける。 |
令和2年 5月 当社がナイロン11製造メーカーであるアルケマ社のACA*¹工場に認証される。 |
*¹ACA=Approved Coating Applicator |
令和2年 9月 抗ウイルス効果を持ったナイロン11樹脂の製造に成功する。 |
最終更新日:2023-04-28
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