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多品種少量生産に適応するファブレス製造サービスの機能を高める
ファブレス製造業は、自社で生産設備を持たない経営方式を持つ製造業のことです。
製品の生産はすべて他社に委託します。代表的な会社はアップルですが、アップルは企画設計と、マーケティング、販売以外の製造機能は保有していません。
ファブレスメーカーは工場がない点以外では、製造業としての性質を保っています。独自性のある商品やサービスを生む・作るという機能を持っており、ファブレスメーカーは現代における成功する製造業の在り方の一つといえます。
ティーブ・ジョブズは自社製品iPhoneを韓国や台湾のEMS企業に委託しています。これにより品質維持とコストダウンを成功させたのです。日本の部品メーカーはこのEMS企業に精密部品を提供しています。
所で、アップルのような企業だけがファブレスメーカーではありません。
日本には、新製品を開発し製造販売したいが、すべての製造機能を有していない、また小ロット生産であるため、自社で製造した場合、コストが合わない、スピーディーなデリバリーが困難といった悩みがあります。
そこでこのような開発メーカーのニーズに対し、当社はファブレス製造サービスを提供します。開発メーカーにとっては、当社のサービスを利用することによって
1.初期投資をミニマムに抑えられる
2.経営資源を開発投資に集中できる
3.製造費を下げられる
4.市場の変化に柔軟に対応できる
といったメリットが得られます。
しかし、開発メーカーが製造機能を持たないデメリットは以下のものがあります。
1.生産管理・品質管理がしづらい
2.機密漏洩リスクがある
3.生産過程でのノウハウを得られない
このことから、往々にして、素晴らしいアイデアの商品も製造トラブルや、生産立ち上げに時間が掛かるなどにより、販売チャンスを逃してしまうことも多く発生しています。
そこで当社は、開発メーカーの要望に沿って、必要に応じ、試作メーカー、金型メーカー、量産メーカー、測定評価機関などを連携させて製造サービスを提供します。
そのためには、高度な製造ノウハウの保有、品質管理、生産管理の機能を持たなければならず、新たな付加価値を持つファブレス製造企業として位置づけられると考えられます。
最終更新日:2021-05-20
商品開発ファブレス企業のための製造ファブレスサービスとは
★ファブレス経営の誕生と歴史
ファブレスメーカーは、大規模な工場や施設を持っていません。資金を必要とせずに、アイデアや開発力を武器に事業を始められるシステムです。ファブレスメーカーというビジネスモデルが生まれたのは1980年代だといわれています。この時代はちょうどパソコンの黎明期で、チップス・アンド・テクノロジーズという企業は1985年に創設された企業で、ファブレスメーカーでした。今から30年以上前に生まれたファブレスメーカーの先駆けです。
アメリカのアップル社はファブレスメーカーの中でも特に代表的な企業です。経営者のスティーブ・ジョブズは自社製品iPhoneを革新的製品と表現しましたが、それは製品そのものというよりも消費者が持ちたいと思うトータルな付加価値を示しています。アップルは基本、自社で工程をコントロールしながら、部分的に韓国や台湾のEMS企業に製造を委託しています。これにより品質維持とコストダウンを成功させたのです。
★ファウンドリとは?
ファブレスメーカーの台頭により、もう一つビジネスモデルが生まれました。それが設計は行わず受託製造のみを行うファウンドリというビジネスモデルです。ファブレスメーカーとファウンドリメーカーは共存関係にあり、互いに垂直分業しながら発展を遂げました。
ファブレスメーカーはベンチャー企業が多いアメリカで発展し、一方でファウンドリメーカーはファブレスメーカーと共同開発を行うことでノウハウや技術が供与されるのです。ファウンドリメーカーは生産コストを抑えられる台湾などのアジアを中心に発展を続けています。
★日本のファブレスメーカー
ファブレス経営で大きな成功をおさめた日本企業がキーエンスです。製造は国内外の協力会社にアウトソースしたことで、最適な技術や生産ラインを持つ工場を柔軟に選択できるようになりました。そのほか、任天堂、無印良品などの大手企業が名を連ねます。
多品種少ロット商品を開発製造を行っている中小のファブレスメーカーも日本には多数存在します。
しかしファブレスメーカーとファウンドリメーカーがしっかりと組んでいるかというと、多品種小ロット商品の性格上そのような固定的な関係は維持できません。
なぜなら、必要な時に必要な企業から部品や材料を入手し商品に仕立て上げる必要があるからです。その時、ファブレスメーカーとファウンドリメーカーの間で、なかなか意思疎通がうまくいかず、思わぬトラブルが生じてしまいます。
設計から、製造までシームレスにうまく移行できるかどうかは、設計情報を製造工程へうまく伝達し、開発商品をそのコンセプト通りに作り上げる必要になります。つまり、図面だけでは表しきれない顧客情報、設計情報の劣化、欠落を防ぎ、しかも製造側の事情も考慮し、開発メーカーに伝える必要があるのです。
★中小の開発メーカーのニーズに応える製造橋渡しサービス
そこで、新たなビジネスモデルとして、中小の開発メーカーと製造メーカーの間を橋渡しするファブレス製造サービス業が登場しました。業界初のこのビジネスモデルは、文字通り工場を持たずに、製造サービスを提供します。
この新たな製造サービスは、中小開発メーカーの新商品の製造に関して、一番最適なQCDを実現できる仮想製造工場を構築して、試作、製造、検査、出荷までをコントロールします。これには多くの知識と経験が必要となりますが、開発メーカーは開発に専念し、製造に関する課題は製造サービス企業が担い解決していきます。
最終更新日:2021-05-21
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