自動車(試作)
自動車(量産)
工作機械
~高周波焼入れ・浸炭焼入れなどとセットで行われる「焼戻し」とは~
高周波焼入れや浸炭焼入れを行うとき、続けて「焼戻し」という処理を行います。
この焼戻しには、どんな意味や効果があるのでしょうか。
<せっかく硬くした部品を柔らかくする「焼戻し」処理>
高周波・浸炭焼入れ後の焼戻しでは、ワークを150~250℃まで加熱します。
この作業により、例えばS45C材でHV750まで硬化していたものがHV550~700程度まで柔らかくなるのです。
ではせっかく硬くしたものを、なぜ柔らかくするのでしょうか?
<焼戻しが必要な3つの理由>
焼入れ後に焼戻し処理を行うのには、3つの理由があります。
①硬さと靱性の調整
高周波、浸炭問わず、焼入れ後の組織は「硬いが脆い」状態となっています。
これを「ほどほどに硬く、粘り強い」組織に変化させるのが、一つ目の理由です。
また焼戻し温度によりある程度硬さをコントロールできるため、実際の業務においては「図面規格に合う硬さに調整する」という意味合いもあります。
②残留応力の除去
焼入れを行うと、ワークにはマルテンサイト変態や熱膨張によって内部に応力が発生、残留します。
この残留応力は割れや変形の原因になるものですが、焼戻しにより残留応力を半減させることができます。これが二つ目の理由です。
③残留オーステナイト等の組織の安定化
三つ目の理由は、組織を安定化させ、割れと寸法変化を防ぐためです。
焼入れ組織に存在する残留オーステナイトは、時間経過とともにマルテンサイトに変態していきますが、その際に膨張し、置き割れの原因となります。
焼戻しを行うことにより残留オーステナイトのマルテンサイト変態を促し、割れ、変形のリスクを低減することができます。
富士電子工業では、受託加工での高周波焼入れ処理の他、高周波焼入れ設備の設計、製造も行っております。
開発段階の試作から量産加工、社内設備化まで。
富士電子工業は、設備メーカーだからこそできる熱処理ソリューションで、あなたの悩みを解決致します。
~焼戻し とは 高周波 浸炭 熱処理~
別の記事へ
https://www.nc-net.or.jp/company/88995/product/detail/83958
「高周波焼入れ」って何だ?
https://www.nc-net.or.jp/company/88995/product/detail/59519
硬さ S45C SCM435 鋼材について
https://www.nc-net.or.jp/company/88995/product/detail/93530
Youtube部チャンネル 👉 https://www.youtube.com/c/fujidenshi
インスタグラム 👉 https://www.instagram.com/fujidenshi/
*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*
お問合せは.
富士電子工業営業部㈱ 営業部まで.
大阪府八尾市老原6-71
072-991-1361
富士電子ゆーちゅー部チャンネル
https://www.youtube.com/c/fujidenshi
*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*
会社名 |
富士電子工業 株式会社 (ふじでんしこうぎょう) |
エミダス会員番号 | 88995 |
---|---|---|---|
国 | 日本 | 住所 |
日本 大阪府 八尾市 |
電話番号 | 072-991-1361 | FAX番号 | 072-991-1309 |
資本金 | 8,000 万円 | 年間売上高 | |
社員数 | 130人 | 担当者 | 能美 |
産業分類 | 工作機械 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
主要取引先 |
|
コンテンツについて
サービスについて
NCネットワークについて