株式会社放電代表取締役郷古光祐

1977年生まれ。2017年8月、（株）新潟プレシジョンとの協業体制による設計・加工・組立の一貫製作開始を発表。技術供与と人材育成を相互に行い、顧客の幅広いニーズに応えていく。2017年10月、代表取締役に就任。

「同心戮力」心の絆で協業体制を築く

誰かのために踏み出したとき、それは先に続く道となる

「スレスレというより、アウトですよね」。中学２年でバイクの楽しさを覚え、乗るだけでなく、エンジンや足回りのカスタムもやった。家業は兄が継ぐと思っていたので興味はなく、カスタムショップをやるために、整備工のアルバイトもした。

ITバブルが弾け、その余波が家業にも襲ってきた。「ダメかもしれない」と当時社長だった父親がつぶやいた時、60代後半になった親が会社を失うかもしれないことに居たたまれなくなった。そして2年間、無給で会社の立て直しに取り組んだ。二人三脚で歩んだ兄は2011年に早逝。気がつくと会社の屋台骨を背負っていた。

買収でも資本提携でもない「信頼」による協業が始まる

ある日「HPを見た」と新潟プレシジョンから連絡が入った。東日本大震災の折には、一番最初に安否確認に来てくれ、その後取引が途切れたことはない。取引開始直後は、同社からの仕事がすべてできたわけではないが、ともに技術力向上に取り組んだ。目標を共有したら、双方ともに技術をフルオープンにして、協力しながら最高品質を突き詰めていく。

納品後にキズが見つかった時も、どこでついたか納得する根拠を示してくれ、現場の職人も絶大なる信頼を置く。社員と信頼しあえるパートナーに支えられ、2017年10月代表取締役に就任。株式会社放電は新たな門出を迎えた。

株式会社放電代表取締役郷古光祐（株）新潟プレシジョン、ＮＣ新潟と共同パンフレットを作成