【NCネットワーク活用方法】


第1話 町工場がマーケティングを始めるには

みなさん、こんにちは。このコーナーでは、NC博士と一緒に、
エミダス会員の皆さまに向けて、NCネットワークの足跡を振り返りながら、
ネットワーク活用に関するお役立ち情報や、ほっこり懐かしい思い出話をお届けします。

NC博士


【NC博士】
令和となって、改めて日本製造業の歩みを見ていくのも楽しみじゃ



NCネットワークは、1998年2月に設立。
当時はWindows95の発表の後、企業でOA機器の導入や通信環境が大きく進んだ時期のことでした。
しかし、バブル経済が崩壊して、長引く不況の入口となった時代でもあり、
右肩上がりで成長してきた日本経済や日本製造業にとって、
戦後はじめて味わう失速感に、誰しもが漠然とした不安を抱えていた時期でもありました。

そんなときNCネットワークは、会員企業のネットワークを、
インターネットを通じて活用していく「エミダス工場検索」サービスを開始。
たくさんの会員企業に参加していただき、日本全国の製造業をつなぐ架け橋として産声をあげました。

まずは、NCネットワーク活用方法というタイトルで、当時、内原が連載していた記事の第1回目、
「インターネットで情報を収集する」を改めて掲載します。

 



第1回 インターネットで情報を収集する

不況なんか関係ない!

不況をぶっ飛ばせ!と題してセミナーを何度かやらせていただいた。
そんなこたぁ、わかっているという内容だとは思うが、そもそも不況というのはなんなのだ?
100年に一度の不況だというが、そんなことは知ったことではない。

生きたいか、死にたいか、それが、不況の時に表面化する。

社長が死にたいと思えば、会社は死ぬ。
社長が生きたいと思えば、会社は生き残る。

それだけである。不況のせいではない。
社長次第だ。

中小企業たるもの、不況なんかに左右されない経営体質を知らず知らずの間に作り上げているべきだ。

特定からのお客様の受注が減った。
どうすれば?いいか?

他のお客様をつくるしかない。
他のお客様はどうやってつくるか?

いいものをつくってもお客様が買ってくれなければ、ないのも同然だ。

どうしたら新しいお客様をつくれるのか?
その方法は各社各様だ。
NCネットワークに加入したから、簡単にお客様が増えるなら誰も苦労しない。
無料検索サイトに登録して、お客様が簡単に増えるなら、誰でも製造業の社長になれるはずだ。

しかも、この仕事は、社長(あるいは専務や2代目、3代目でも構わない)自身がやらねばならない。

NC博士


【NC博士】
いまに通じるメッセージが込められておるの。



自社の魅力を再確認する

ものづくり企業は、自社のつくる製品のQ(品質)C(価格)D(納期)が遵守できて、はじめてお客様の満足を得ることができる。
QCDのいずれかが、強そうな企業こそが、検索される回数が多くなり、受注機会も増える。

Q…日本ではもはや、当たり前である。
C…工業製品である以上、安いことが理想である。
D…お客様の要求で変わる。
製品が上記のいずれかにおいて、他社よりも特筆すべきものがあれば、問合せを受ける。
そして、見積を提出し、最初は少額からの取引がスタートし、何年かかけて、お得意様となる。
すぐに何千万も発注してくれる有難い企業など、この世には存在しない。

まずあなた(社長)は、自分が学生になったつもりで自分の会社のホームページを見て欲しい。
訴えるものはなにか?
社員にホームページをつくって営業しろ、と命令しても絶対、無理だ。

なぜならば、自分の会社の魅力を一番知っている人がこの仕事をしなければならない。
自分の会社の魅力を一番熱く語ることが出来るのは、どこの会社でも社長である。

自分の会社を見つめなおすことから、新しいお客様をつくることは始まる。

今、この大不況の時こそ、チャンスだ。
会社が暇な時期に、あらためて、自社の魅力は何か?
なぜ、これまでお客様が、自分の会社を選んでくれていたのか?
よく、考えてみることだ。



NC博士


【NC博士】
「大不況の時こそ、チャンス」。まさにその通りじゃ!



90年代の中小製造業各社は、営業やインターネットといっても、
あまりピンとこない企業がほとんどでした。
仕事は取りに行かなくても、客先がくれるものだから、
自社の強みや魅力なども考えたことはなく、
毎日の仕事を真面目に、誠実に積み上げていくことだけに真剣でした。

このものづくりの姿勢は、日本の技術力の要となる大切な要素ではありますが、
発注元の企業の方針が変更になると、一気に状況が変わってしまうという
厳しい側面に苦しむことにもなりました。

そんなとき、当時30代だった内原は、
「みんな、エミダスを使ってくれ!みんなで生き残ろう!」という主張を
一生懸命に発信してきました。


NC博士


【NC博士】
内原も町工場の3代目だから、仲間たちの苦労が自分のことのように思えたんじゃの。



エミダスマップ

エミダスマップ

エミダス工場検索エンジンは、NCネットワークが誇る世界最強の工場を探すシステムである。
このシステムに登録いただいたら、まず、エリアで検索をしてほしい。
自分の住んでいる地域に何社、工場があり、どんな設備、どんな業態で、どんな製品をつくっているか?
自分のエリアでの検索は、街単位、市単位、群単位、県単位、業種単位など、いろいろな検索が可能である。

あなた(社長)が、住んでいる街にどれだけ素晴らしい企業があるか、調べていただきたい。

自分の会社と比べて、魅力的な企業が何社あるか?
自分の会社と比べて、ホームページの見やすさはどうか?
自分の会社の同業者は何社あるか?
自分の会社のお客様になりうる企業は何社あるか?
自分の会社の発注先になりうる企業は何社あるか?



第1回 まとめ
自分の会社の魅力を知る!
そして、魅力を訴える!





記事の終盤でご紹介している「エミダスマップ」は、現在のエミダス工場検索サイトでは、
「地図検索」という機能に引き継がれています。
近くにある会員企業が地図上に表示されるという機能で、
近くの仲間に加工の協力をお願いしたいときに活用できます。

内原が設立当時に考えていたことは、いま発信している内容とまったく同じ。
これは、ものづくりの現場にいる人たちにとって、
毎日見ている図面の書き方が、時代によって変わることはないように、
営業活動の基礎も、変わらないということなのかもしれないですね。

 

NC博士


【NC博士】
確かに時代は大きく変わったが、本質的な点では、 なんだか変わらないことの方が多いような気がするのう。 まさしく、温故知新じゃ。




「NC博士オススメの次のアクション」

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TEL: 03-6284-3080    E-MAIL: mr@nc-net.or.jp


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