第21回 株式会社 山口製作所

株式会社 山口製作所 工場長 山口 拓也 氏 工場長 山口 拓也 氏

株式会社 山口製作所

所在地

埼玉県入間市狭山ヶ原325-5

TEL

04-2934-6688

FAX

04-2934-4348

担当者

社長 山口 拓也

事業内容

プレス金型製作・プレス板金・精密試作加工

職人技術の源

狭山茶で有名な埼玉県入間市狭山ヶ原の工業団地の一角で株式会社山口製作所はプレス業を営んでいる。山口製作所は主に電子機器部品や携帯電話部品試作などを扱うプレスメーカーである。今回は工場長の山口拓也氏に話をうかがってきた。

山口製作所のウリ

楽目地

山口製作所は父親の山口登喜雄氏が創業した会社である。小さい頃から工場の中で遊び、プレス機に慣れ親しんでいた山口工場長にとって高校を卒業して製造業界で働き始めたのは必然であったのかもしれない。「学校に通っていた頃は四六時中ギターを弾いていましたね。でも高校を卒業したら製造業をやるんだとは何となくわかってたような気がします。」

その生粋の製造業育ちの山口工場長が働く山口製作所ではプレスの中でも、機械ではコストの合わない少量試作や量産試作といった分野に力をいれている。近頃の近代化された工場では無人化が進み、けとばしと呼ばれるフットプレスを見かける機械は少なくなってきた。そんな中、山口制作所ではフットプレスを利用して、板厚、製品形状によって加工法を様々に工夫し、簡易金型を利用することで低コスト、短納期の双方を実現しているのである。CAD/CAMを利用した設計時間の短縮と職人の勘や経験により、精度の高い製品を、新しい方法で作り出していっているのである。

では、そんな山口製作所のモノづくりのモチベーションはどんなところから生まれてくるのであろうか?

モノづくりの源

スタビライザー

山口製作所ではNCネットワークに情報を登録していたものの、HPを持っておらず、どちらかというとITを利用して仕事を受注しようということは意識していなかった。しかしある時、一般の方からこんなものが作れないのかという問い合わせがきたのである。
その製品が写真にある車のスタビライザーである。

通常の仕事の場合は発注側から図面が送られてきて、それを基に加工方法を考える。しかし、今回のスタビライザーのように、漠然とこのようなものが作りたいといわれた場合は、自分で最終形状を考えた上で、加工方法も考えなくてはならないのである。一見大変そうに見えるこのプロセスが山口工場長にとっては、とても楽しいものなのだという。「自分の頭でイメージした製品が実際に出来上がった瞬間は最高なんだよ」と山口工場長は次から次へと、これまでに自分が考えて作ってきた製品の写真を見せながら、話をしてくれた。
このように、新しいモノづくりによって得られる充実感こそが、山口工場長のモノづくりへのモチベーションをより高めていくのである。

現在山口製作所ではHPの制作を進めており、BtoBの営業的な役割を期待すると同時に、一般の人にも気軽に「山口製作所」の門を叩いてほしいという山口工場長の思いも込められている。
今後も山口製作所では、顧客からの希望に100パーセント応えるべく、職人の勘や工夫を凝らしたモノづくりに挑戦していくだろう。

株式会社 山口製作所

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