第68回 株式会社 トーコー技研

株式会社 トーコー技研 代表取締役 澁澤 健司 氏 代表取締役 澁澤 健司 氏

株式会社 トーコー技研

所在地

〒329-4214 栃木県足利市多田木町128

TEL

0284-91-3700

FAX

0284-91-3703

担当者

代表取締役 澁澤 健司

事業内容

自動車の外装部品、建設機械の部品、建設資材など

一貫生産体制の製造ラインが支えるモノづくり

株式会社トーコー技研は金型の試作からプレス加工、表面処理、組立までの一貫生産体制で高度な技術力を誇るプレス金型メーカーである。ひと味違った特徴を持つ同社のポテンシャルは大変期待を集めている。

プレス金型メーカーから加工メーカーへ

ロボット搬送プレスラインなど

栃木県足利市内に本拠を構える同社は、ステンレスからアルミ素材などの絞り、深絞り、厚板加工技術を得意とし、自動車、住宅、建設機械を主とした多くの産業を支えている。なかでも自動車の外観部品等、装飾性の高い製品の製作には定評がある。

自動車関係ではアルミのルーフレール、フューエルリットのガーニッシュ、ナンバープレートリム、またダンプカーや建機に使われるビスカスダンパーの金具やブレーキ部品など、加工難易度の高い製品を数多く生産している。また自動車以外では住宅用の吸排気口など装飾性の求められる製品を製作している。

同社は昭和32年に金型専門のメーカーとして創業。その後にプレス加工も行うようになり、試作品から量産品の加工・製作を手がけるようになった。足利市近辺といえば戦前には世界有数といわれた航空機メーカーがあり、また繊維産業を経て古くから製造業が盛んな地域である。そのため同社では長年にわたり多様な業種の仕事を請け負いながら、技術力を高めてきた。それを蓄積し、現在ではさらに技術の幅を広げるとともに、それを実現すべく充実した設備を整え、設計、試作、プレス加工、表面処理、溶接、ASSYに至るまでの一貫生産体制を確立し、対応力の高さを備えてきた。お客様のニーズを実現するために、「試作からプレス加工まで」、さらには「表面処理+ASSYまで」と、手がける工程も多岐にわたってカバーできる体制をとっている。

プレスラインについても、順送、ロボット搬送、単発と、多種多様のラインを有し、加えて大型プレス機導入、本社移転、新工場建設など、順次段階を追って設備面の充実を図り、生産ラインの高品質化、高精度化の実現・向上を常に追求している。

いち早く行ったCAD/CAMの導入

プレス金型

同社では早くから3次元のCAD/CAMを導入している。澁澤健司社長自身が、今から28年ほど前には自社に合うCAD/CAMソフトを探しはじめた。2年後には導入を実現し、その伝承と吸収についても教育訓練のプログラムへ早々に組み込んでいった。手書きの図面からの切り替えについても澁澤社長自ら率先して行い、お客様とのやりとりを通じ、徐々に成果を上げていった。

また、同社長は社内の管理体制の強化についても積極的に取り組み、生産管理システムの導入、それに付随してオペレーターの管理も徹底して行った。また、IT分野についてもお客様とのコミュニケーション・信頼関係を確立していく上で必要な要素のひとつであると考えており、今後もその良さを利用して生産性をより高度なものにしていく方針である。

お客様に便利に使っていただくこと

自動車、住宅、建設機械等、製品例

お客様に対して、「どんなものでも要求事項を効率良く確実に満たしてくれる」と強く利便性を印象づけることが同社のポリシーである。

実際に製品を作るときには得意の総合力、開発力をもって提案し、お客様と手を携えてどのような注文も丁寧に形にしていく。特に開発分野においては、やりがいと楽しみをもって臨んでおり、前向きなパワーに満ち溢れている。

同社では常に生産品の質の向上を目指し、同時にコスト能力を上げることを第一として取り組んでいる。事業の本幹であるプレス金型技術から外れることがなければ、どのようなニーズにも応えられるメーカーであるために、匠の技を磨き続け、より付加価値の高い製品づくりを目指す。トーコー技研はお客様満足度はもちろんのこと、従業員の満足度(充実度)の向上とともに明日の技術へ挑戦を続けてゆく。

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