プラスチックの知恵袋/分類別

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成形樹脂機械金型品質その他

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  • クラック(割れ)
    [くらっく] [成形]
    クレージングによるヒビが更に進んでより大きくなった状態をクラックと呼ぶ。

  • クレージング
    [くれーじんぐ] [成形]
    成形品の表面に細い線状のヒビが入ることをいう。

  • クロム処理
    [くろむしょり] [成形]
    無水クロム酸、重クロム酸カリなどのクロム酸と硫酸系混合液で、化学的に不活性なプラスチック表面を酸化処理することにより、メッキ、接着、塗装、印刷性を向上させる処理をいう。

  • ゲートシール時間
    [げーとしーるじかん] [成形]
    射出工程で金型(キャビティ)に溶融樹脂が充填されてからゲートが固化するまでの時間。

  • 固化
    [こか] [成形]
    軟化または、溶融状態の熱可塑性樹脂が冷却されて固まること。

  • 射出成形
    [しゃしゅつせいけい] [成形]
    加熱して流動状態にしたプラスチック材料を、閉じた金型の空洞部(キャビティ)に加圧注入し、金型内で固化させることにより、金型空洞部に相当する成形品を造る方法。

  • ショートショット(充填不足)
    [しょーとしょっと] [成形]
    金型全体に樹脂がまわらず、冷却固化し、成形品の一部が欠ける現象をいう。

  • 真空成形
    [しんくうせいけい] [成形]
    熱成形法のうち、最も広く行われている方法で、シートを型の上にクランプしたまま加熱軟化させ、型とシートとの隙間を真空にして、シートを型に密着させて成形し、冷却後真空を切って成形品を取出す方法をいう。

  • シンクマーク(ひけ)
    [しんくまーく] [成形]
    成形品の表面に発生する凹み現象をいう。

  • ジェッテング
    [じぇってんぐ] [成形]
    ゲートからキャビティ内に射出された樹脂が、ひも状のまま固化して成形品の表面に蛇行状摸様を呈する現象をいう。

  • 成形収縮
    [せいけいしゅうしゅく] [成形]
    成形品を金型から取り出し、室温まで冷却すると収縮がおこり金型の寸法より小さくなることをいう。離型後24時間以内に起る収縮を成形収縮という。その後に起こるものを、後収縮という。

  • 成形性
    [せいけいせい] [成形]
    成形材料の成形加工性をいう。成形加工性は成形のしやすさをいう。次の現象について、成形品の量産が安定して実施できることをいう。(1)充填不良、フローマークなどの成形材料のフローに起因する成形不良が発生しない。(2)バリの発生が少ない。(3)揮発分による不良が少ない。(4)均一予熱ができ、硬化時間が短かくできる。(5)成形品、バリの離型性がよい。(6)成形条件の多少の外乱があっても、良品が安定して生産できる。以上のような現象に対して成形材料を共通の試験法により評価することは、一般的に不可能である。実際に量産に使用する金型、もしくは類似のテスト型を使用して評価するのが実際的である。

  • 成形品安全率
    [せいけいひんあんぜんりつ] [成形]
    成形品の強度計算において、基準強さに対する安全の度合いを定量した値で、一般には3、衝撃や振動が加わったり、耐久性を考慮した場合には5〜10の範囲にとることが多い。プラスチック成形品の安全率には、まだ定まった方式ができていない。

  • 成形品の許容応力
    [せいけいひんのきょようおうりょく] [成形]
    成形品を設計する場合、外力が加わった状態で内部に発生する応力を算定して寸法が決められる。その使用応力は材料の破壊応力の値よりも充分に低く見積る必要がある。対象となる応力には、引張り、圧縮、曲げ、ねじれ、及びこれらの組合わせがあり、それぞれに対しての応力を安全設計のために許容値が用いられる。プラスチック成形品では形状が複雑であったりして、応力計算が困難な場合が多くあるが、一般の機械部品と同じような手段を用いて計算することが望ましい。一般には次式による。(許容応力=基準強さ/安全率) 基準強さは一般に破壊強さ、降状強さ、疲れ強さなどがとられ、安全率には3〜10の範囲にとられることが多い。

  • 成形品の寸法精度
    [せいけいひんのすんぽうせいど] [成形]
    成形品の寸法精度についての表示法で、BS(イギリス規格)では、プラスチック射出成形品の寸法精度を規定している。これには標準、精密、粗の3段階の精度が定められている。最近の例では、CD(コンパクトディスク)のような超精密成形品の転写精度としてサブミクロン、一部の電子機器部品で±3μmの公差が実現しているものもある。

  • 成形品の表面あらさ
    [せいけいひんのひょうめんあらさ] [成形]
    成形品の表面あらさは、実際には金型表面の粗さによって決まるが、一般機械部品についての規格(JIS B 0601)によって定められた方式をそのままプラスチック成形品に適用することが最近では行なわれている。表面あらさの表示法には、中心線平均あらさ、最大高さ及び十点平均あらさの3種類があるが、一般には中心線平均あらさ方式が優先される。

  • 成形不足
    [せいけいふそく] [成形]
    ショートショットを参照。

  • 積層成形
    [せきそうせいけい] [成形]
    紙、布などの基材に液状熱硬化性樹脂を含浸させ、適当な枚数を重ね合わせ、加圧加熱して一体成形品を得ることをいう。加圧の程度により低圧積層と高圧積層に分けられる。不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂のように、硬化に際して揮発物質を副生しないものの成形に採用される。また、押出機から出た直後の熱いプラスチック(主としてポリエチレン)フィルムを紙、セロハン、金属箔などに圧着する押出積層も積層成形の一種であり、包装材料などの製造に広く採用されている。

  • そり
    [そり] [成形]
    成形品の内部応力の緩和、または収縮のために起こる変形をいう。

  • 耐熱PETボトル(耐熱ペットボトル)
    [たいねつぺっとぼとる] [成形]
    ジュースなどの果汁飲料用ボトルとして使用されている内容品の熱間充填が可能なPETボトルをいう。通常の射出延伸ブロー成形で成形されたPETボトルは、85℃程度の熱間充填においても胴部や底部の変形、収縮が生じたり、口部の変形によりキャッピング不能となる。耐熱PETボトルでは、ボトル口部は加熱により白化結晶化され、胴部および底部は100℃以上に加熱されたブロー金型でヒートセットが施こされる。胴部をヒートセットする方法としては、1モールド法と2モールド法がある。前者は、温度の高いブロー金型内でヒートセットする方法で、装置は単純であるが生産速度が低下する。後者では、ヒートセットと冷却を第二の金型で行うものである。


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